A&Pの☆お宿千夜一夜

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ティップトンチェア Barber Osgerby(バーバー・オズガビー)作品

2012-11-29 15:00:00 | アラカルト
2012年開催のロンドンオリンピックのトーチのデザインを手がけたイギリス人

デザイナーユニットが、Barber Osgerby(バーバー・オズガビー)。

彼らが初めてヴィトラ(vitra)社と手がけた新作が、Tip Ton(ティップトン)。

早くも代表作になるだろうと言われています。

2011年ミラノサローネで発表、日本でも今春から発売されました。

発表の約3年前からリサーチが進められていたそうで、バーバー・オズガビー

は「TIP TONの開発では、機械仕掛けのメカニズムを使わず、いかに角度を

変える動きを確保するかがカギだった」と語っています。

ベースの先端(=Tip)に傾斜があり、座り方によって前傾する形状から

「Tip Ton」と名付けられた新感覚のチェア。

 9度の傾斜によるチルトアクション(前方に座面 が傾く機能)

で、日常のデスクワークや食事をするときも、骨盤と背骨を 正常な位置に

保つことができる=血流を滞らせることがない。

立ち上がりも楽です。

ヴィトラは、このチェアのために新技術を開発し、他の素材やパーツを用

いず、ポリプロピレンの射出成形でこれを実現。

木製チェアのように見えますが、耐久性と費用対効果を考慮した素材です。

カラフルな8色展開でスタッキングも可能。

片手で持ち上げられるほど軽いので移動も楽です。

当初、学校や図書館など公共施設での利用を想定。

教育の場に適した役割を担うチェアとして開発されたらしいのですが、

オフィスやダイニングにも適したデザインのようです。

27,300円 ※2012年3月下旬より販売


デザイナー:Barber Osgerby(バーバー・オズガビー)

Edward Barber(エドワード・バーバー)とJay Osgerby(ジェイ・オズガビー)

によるデザインユニット。

共に1969年英国生まれ。

ロンドンのRCA(ロイヤル カレッジ オブ アート)で建築を学んだ後、1996年に

スタジオを設立。

同年にデザインした「Loop Coffee Table」が、各国の美術館で永久保存品に選

ばれるなど注目を集める。その後もヴィトラ(スイス)、クラシコン(ドイツ)

、マジス(イタリア)、エスタブリッシュド&サンズ(イギリス)、フロス

(イタリア)など、グローバルに展開する名門家具ブランドから優れたプロダクト

を発表し数多くのデザイン賞を受賞。

近年ではロンドンオリンピックのトーチのデザイン(2012年)を担当するなど、

プロダクトや空間デザインの分野で独創的なスタイルを提案するデザインユニット。


ブランド:vitra.(ヴィトラ)

1934年にスイスで店舗什器の製造メーカーとして創業。

創業者であるヴィリー・フェールバウムがイームズ夫妻の家具の製造販売権を獲得

したのをきっかけに、1957年より家具生産に乗り出した。

以来、マリオ・ベリーニ、ジャン・プルーヴェ、ジャスパー・モリソン、ロナン&

エルワン・ブルレックなど世界的なデザイナー、建築家がデザインしたファニチャー

を世に送り出し続けている。

1989年、ドイツにヴィトラ・デザイン・ミュージアムを設立。

4,000点を超えるコレクションをもち、名作家具の復刻にも力を注いでいる。


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