また夫のことである。
我が夫は、生粋の沖縄人なのに全然方言が話せない。興味もない様子だ。
一方、私は生まれ育った環境により、幸いにもまったくできないわけではない。
でも現代の沖縄、悲しいことに、方言が話せなくても生活はできる。
だから夫は沖縄方言が分からないことを恥じないし、何の焦りさえも感じてない。
そんな夫だが、夫婦の会話の中で、自分の痛い所をつかれ、
言い返すことができなくなった時にだけ、用いる沖縄方言がある。
「やぁー、うっさい!!」 である。
(標準語では、お前うるさい!の意)
沖縄の方はすぐにお分かりであろう。
この文中では”やぁー”だけが沖縄方言ですね。”うっさい”は乱暴な標準語のままですね。
”やぁー”は強弱のつけかたで、「君」にもなるし、「てめぇ」にもなる。
夫が夫婦の会話で出してくる”やぁー”は、後者のほうだ。
どうやら、私に威嚇する為だけに用いるようだ。
しかーし、私は、日頃沖縄方言に何の興味関心も抱かない人間が、
口論時だけ、武装の為だけに沖縄方言が利用するのが嫌いだ。
日頃から方言を使い慣れている人間が、口論時も方言を用いると迫力があるし、
聞いていて語学の勉強にもある。
だが、夫のように方言を大切にする気持ちが微塵もない人間が、口論時だけ方言を口にすると、
単語一つしか方言になっていないし、なんだかぎこちない。
せっかくの口論も笑いと化する。
だから、私は夫に言ってやってる。
「方言を使うんだったら、全文、方言で喋ってみーーっ!!」
そうである。
もし先程の文を、全文方言で言いたいなら、
「やぁー、やがまさよぉ!」が適切だろう。
私を脅すために、用いた沖縄方言を、訂正された夫。
その後、何も言い返せないのであった。
チャンチャンッ
いつもお付き合いありがとう
ご主人悔しい思いしているでしょうなあ。
でも方言の方が感情が伝わりやすいのですね。
「ばかやろう」と言うより、
「たっくるさんどぉ」と言った方がズキッと来ますねえ。
しかし方言を話せないうちなーんちゅが多くなっていることも事実です。
ラジオの「民謡でちゅーうがなびら」を毎日聞いて勉強しましょう!
実は夫は先日も数少ないMY方言リストをフル
活用していました。
私が「洗濯物取り入れて~」と言うとやりたくなかったのか、「たーがひゃー」と抵抗していました。
でも結局はやっていましたが。
思春期に続き、第3次反抗期のようです。
上原直彦さんらの数々の黄金言葉は勉強になりますよね。私は比嘉光龍ぬピリンパランも好きでしたが。
ホント、方言、失いたくないです。