Yoga ~precious moment~

″いま、ここ″ を大切に

『空海 マンダラの世界』♪

2024-05-26 12:44:12 | yoga
4/27、空海展を見た後は、ささっと茶粥で腹ごしらえをして、



高野山大学副学長 松長潤慶先生の講演へ。




「重々帝網にして即身と名づく」by空海
(帝網を説明するための画像を探しているのですが、なかなか良い感じのものが見つからず…蜘蛛の巣に朝露が宿る様子を想像していただいたら分かりやすいかと…)
帝釈天の宮殿に飾られている網飾りなのですが、網の結び目に水晶が編み込まれています。その水晶は各々周囲の景色を映し合い、水晶一つ一つは個別のものだけれど、一つが動くとその動きが周囲に伝わって網全体を揺らします。
そんな帝網のように、「私」は一つの小さな水晶玉かもしれないけれど、周囲に影響を与え/与えられながら、全体である宇宙を生かし/生かされている。そのことに気づき、宇宙の一員として生きることを即身と呼ぶと言っているのですね。

そういったことをいきなり悟るのは難しいので、行者が観想によって得られた宇宙のイメージを絵で表現したものが曼荼羅だということです。
曼荼羅は、サンスクリット語で「本質(=宇宙)を有するもの」という意味で、
胎蔵曼荼羅は、大日を中心に仏がたくさん描かれていて、それぞれが役割を持っていることを示しており、
金剛界曼荼羅には、同じ仏が何度も形を変えて表現されています。

その観想の助けになるのがyoga=瑜伽です。
空海の密教は瑜伽教とも呼ばれるのですが、松長先生は「周囲との関係性を体感するのが瑜伽である。yogaをぜひやってください。」とおっしゃっていました。
そして、そのために「人間としてのリミッターを外す」という言い方をされたのが印象的でした。「私」であるだけでなく「人間」であるだけでもなく、もっと大きなものの一部として考え行動する必要がある、ということなのかと受けとりました。
yogaのTTで、「人間だけが輪廻に気づくことができるのだから、せっかく人間に生まれたこの一生を無駄にせず、解脱への学びに勤しみましょう」と教わり、確かにそうだなと思ったことがあるのですが、いまは逆に、人間だけが瑜伽をできてないから学びが必要なのかも知れないとも感じています…。


ちなみに、GWの旅のお供は宮沢賢治。
この中に『インドラの網』という作品があったからです。





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