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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

お米のもみすり

2013-01-01 | 田んぼ

年が回ってしまったけれど・・昨年12月中旬にあった2012年最後の田んぼ教室をまとめておきます。
(今年のお米作りの備忘録の意味もあります)

上の写真は、はざ掛けした支柱を解体しているところ。
おかげで3週間、無事に干すことができました。

そして、自分の田んぼのわらで縄を結います。


それを使って、はざ掛けの杭(くいんぼう、とこちらでは言う)を縛って、また来年使えるようにしまっておきます。
もはや、こういう杭を作るのも難しく、師匠も人から頂いたそう。
今はアルミ製の軽いものをしばしば見かけます。

それから、あまった藁は、田んぼの表面にハラハラと振り分けておきます。

さあ、田んぼの後片付けが終わったら、いよいよもみすり。
ここは機械の力を借りました。
投入口からザーっと入れると、中でガラガラ回転してモミが取れるようです。
この機械に2回通して、きれいな玄米になりました。収量は半畝で5kgと、ちょっと少なかった。


茶色のは「天龍乙女」という植えた品種。
所々、赤米があるのは、去年の種が自然に出てきたもの。
まぜまぜでいただきます。


こうして種から育てたお米は、量は少なけれど命の流れに寄り添った充実したお米です。
ほんとにとっても美味しかった。
今年もお米作りを勉強し、楽しみたいと思います。

稲の脱穀&ロケットストーブ作り

2012-11-26 | 田んぼ
 ↑ ガーコガーコと、足踏み式脱穀機で親子で脱穀。穂から、もみを弾き飛ばします。

今年初めて取り組んだ自然農のお米作り。
いよいよこの前の土曜日に脱穀をしました。

稲刈りは1月ほど前に埼玉からの友人の援軍を得て、無事に終了していました。
半畝の小さな田んぼですが、あまりにも草を抜けず、雑草の影響で稲穂の分げつが少なかった・・なので、稲刈りは3人で半日あれば十分に終わってしまいました。もっと大変だと思っていたんだけど。

そうして刈った稲穂は、束にして天日干しに。
3週間ほど干して、ちょうどよい乾燥具合になりました。
乾燥具合はどれくらいがよいのか、どうするのかなと思いましたが、師匠に習ったのは「試食してみる」こと。
籾殻を手で割いて、硬い米をかじってみます。「カリッ」と硬い歯ごたえなら、ちょうどよくなったということ。

足踏み式脱穀機は、やり始めると楽しくて、ガーコガーコといつまでも踏んでしまいます。


これは、お母さんと1才の娘の連携プレー。娘っこがわらを取って、足踏みしているお母さんに「はーい」と渡してます。
こういう手伝いがあると、格段に作業が楽です。
課題は、子どもはすぐに飽きちゃうこと。いかに、調子に乗らせるか・・

あとは籾摺り(もみを外して玄米にする)をすれば食べられます!
が、籾摺りは、12月の田んぼ講習の日にとっておくことになりました。
早く食べたいな~
7~8kgの収穫になりそうです。20kgぐらい行きたかったけど、来年にまた期待します。



それと、この日は師匠に金切りハサミを借りて、ロケットストーブも作りました!
近所のお菓子屋さんで廃棄される一斗缶をもらってきて穴を開け、煙突の部材をL字型に一斗缶に付けて、煙突の周りに園芸用のパーライトを断熱材として充填します。(くわしい作り方の一例はこちらのマンガ
断熱効果をもった煙突がL字型に立ち上がることで、火の吸い込みが良くなり、ロケットのようにゴーっと炎が上の口まで上がります。


2~3年前に聞いてから、ずっと作りたかったロケットストーブ。経験者に教わりながら試行錯誤してできました。

で、ぼくがやりたかったのは、このストーブでコーヒーを淹れること!
さっそくお湯を沸かして、カセットコンロで焙煎し、「炒りたて・挽きたて・淹れたて」の3たてコーヒーを振る舞いました。
いや~、これは美味しかった。
仲間で作ったカマドから作って一緒に味わうコーヒー、最高の味でした。
さすがにカマドから作ると、余ったお湯でさえもったいない!
僕は一人、白湯まで飲んでしまいました。エネルギーってやっぱり貴重ですね。


子どもたちは、穀物コーヒーでカフェ気分。


非電化コーヒー焙煎器をガスコンロで使用。生豆を真ん中の穴から入れて、火の上でシャカシャカと左右に振ると、豆が程よく回転して、焦げずに焙煎できます。屋外は風があり、20分くらいかかったけど、家の台所では5分くらいでできます。

次は、炭火でも対応可能にするための耐熱材(イソウールスリーブ)を煙突内部に入れて、ロケットストーブで炭火焙煎をした
「非化石燃料・非電化焙煎・3たてコーヒー」を飲みたいと思います。
うまくいったら、フリマイベントに出店しようかな。





自然農の田んぼ教室 10/13

2012-10-14 | 田んぼ
田んぼ教室 10/13


田んぼの観察をしたところ、パッと見てもう刈ってよさそうなんだけど、まだ熟しきっていないようです。
ぼくの田んぼは、あと2週間後。

ただし、雑草が伸びていて、稲の上に紫の雲のようになっている・・
栄養的にはあまり影響ないかもだけど、稲刈り作業には邪魔になりそうです。
できればとっておきたい。
「来年は、もう少し稲の成長を手助けしてあげたほうがよいかもね」と師匠のコメント。

観察のあと、師匠の刈り時の田んぼで稲刈りの実習。
束の作り方、はざの組み方が、つくばの農家さんの話とは違うものでした。
地域によって違うものなんですね。

驚いたのは、
稲を干す高さが、「この田では30cmくらいにしたい。川辺で風が抜けて乾きやすいので、じっくり2~3週間で乾かしたいから低めにする」というような繊細さ。別の日陰がちな田んぼでは、もっと高くするそうです。
機械乾燥なら、そんなの関係ないんだろうけど、手作業だと多様な要因を読み見といて対応するのは、職人技になるんですね。

2週間後は、いよいよ本番です。
天気に恵まれますように。

お米が実ってきた

2012-09-10 | 田んぼ
先週末は、ひさびさの田んぼ教室。
7月末に草取りをして、「それからは根を痛めないように、田んぼには入らない」ということもあり、草取りが足りなかったなあ・・と思いつつそのままにしていました。


行ってみると、やはりうちの田んぼは、かなり草に押され気味。(写真右側の緑の田んぼ。草に埋もれている・・)
実はついてはいたけれど、背が低く、穂が少なめ。
結局、「根への影響はあるだろうけど、このまま草に負けるほうがダメージが大きい」ということで、草に特に負けているエリアを中心に、鎌で草刈りをしました。(来年は、8月頭にかかっても、仕上げの草取りが必要)
稲の実の充実を助けるために、環境を整えます。

それにしても、自然農の田んぼの美しいこと。
先生の山本さんは、コシヒカリだけ、とかではなく、赤米、黒米、香り米、もち米、天龍乙女などいろんな品種を一枚の田んぼに撒いているし、受講生も好きな品種を育てているので、カラフルな稲穂が「多様性」を見せてくれます。


ちょうど赤米が、出穂のころで、ピンとたった穂が羽のような、ススキのような様子で綺麗でした~
山本さんは、「赤米のこの美しさを、一人で楽しんでいるのはもったいなくて」田んぼ教室を始めたそうです。
黄色い稲穂に見慣れていたけど、多様な色合いの田んぼはとても美しかった。
農家は芸術家に近いと思いました。
じっくり作物を眺めていたら、芸術のセンスが磨かれることでしょう。
今の農家さんの多くは、そういう余裕なく忙しく作業しているかもしれないけど・・


黒米も、赤米も、古代米です。
赤米ってきれいでいいな~、来年作りたいなと思った単純な僕。
でも、山本さんによると、きれいなだけではないそうです。

赤米は、身が入る時期がバラバラで、収穫してもすぐに実が落ちてしまうものも多い。
これは人間には不都合ですが、お米にとっては長い期間かけて土に落ちるので多様性を確保できます。
ある時期にうまく結実しなくても、次の時期には実が充実するかもしれません。

また、赤米は麦のように長いヒゲがあります。
これがきれいなんだけど、収穫するときは人間には邪魔なものです。
でも、鳥にも邪魔なので、鳥に食われることが減ります。

人間は、一度にたくさんとれて、作業が楽なようにお米を品種改良し、選別してきました。
人間にとっての好都合と、稲にとっての好都合が違うんですね~
古代米は、選別される前の昔の姿を残しています。
勉強になりました!

さあ、稲刈りは10月中~下旬になりそうです。
(周りの普通の農家さんは、もう稲刈が始まっています。飯田周辺でも、JAが放射能測定し、OKが出てから収穫解禁となったそうです)


いいだ人形劇フェスタでムンポコプ~

2012-08-20 | 田んぼ
ちょっと前のことですが、8月上旬の週末、飯田市でまちを上げてのイベント「いいだ人形劇フェスタ」がありました。
飯田市のあちこちの街角で、人形劇や、人形を取り入れた大道芸などが見られるお祭りです。
今年も、アイデコしんやからの縁で友達になった「ムンド・ノーボ・ポコ舞踊団」を観に行って来ました。
そのしんやさんと、先日は大間原発反対のライブで一緒だったそうです。

団長が大勢の人形たち(30人くらい!)を引き連れて、うたと笑いの楽団ワールド。
子供たちは大喜びでした。
最後は、子供たちみんなで大きな龍になって会場を練り歩き。
楽しいサーカスでした~今年もありがとう。

ムンポコさんは、最近は笠間のひまつりにも参加しているので、茨城の方はチャンスあったらぜひ見に行ってくださいね。


あとは、創作音楽劇の「だるま森」さんを見に行きました。
去年、だいず先生の持続可能WSで知り合った方。
「森の歩き方 after3.11 」と題して、去年とはちょっと変わった作品。
3.11のあとに慰問した東北の子供たちの思いを、取り入れた内容でした。
君たちの怒り、つらさを決して忘れないよ、という思いが伝わってくるものでした。
自分でも、東北の津波の被災地に比べれば小さなものだけど、そのつらさは麻痺して感じないようにしている気がします。
でも、つらい気持ちを認めることが、次に進むために必要なのかもしれない。
まだこの作品を受け止め切れない自分がいました。

シリアスなメッセージはありつつも、最後はなぜか「ハナゲ」の歌を合唱。
だるま森さんの車もハナゲでした!
かわいいです。