(樹の声を聴くWSの後に、アーティストが自作楽器で演奏してくれた様子)
つくばから飯田に来て、エコロジーを生き方として実践している人に多く出会っている。
岐阜県の加子母という山里で「
もりのいえ」を主催しているまあさん一家。
この人たちも、自然体に、自然と調和して生きることを選んだ家族だ。
3人のかわいい子供たちと、古民家に住みながら、自然農やマクロビオティックのお菓子を作ったり、農家民宿をしている。
そして、人を集め、情報発信するさまざまな講座の開催。
6月中旬に「
持続可能なワークショップ」という講座があり参加してきた。
まあさんとコンビを組んで、この講座を主催するのは名古屋大の
大豆先生こと、高野先生。「千年持続学」という研究をしている。
元筑波大の橘先生と同じような方かな、と思っていたけれど、「哲学と教育者の橘先生」としたら、「実践とナビゲーターの高野先生」という感じ。
高野先生曰く、「すでに世の中には、持続可能な社会のために必要な選択肢はそろっている。あとはそれを選び取る、人の気持ちだけだ」
そのような気持ちの変化をもたらすには、自然に耳をすましたり、いくつか効果的な方法があるという。それを試行する場とのことだった。
つまり、ぼくも実験台の一人だったのでした。
その実験は成功を示していたと思う。
ワークショップの詳細は、上記にリンクしたもりのいえブログを参照してもらうとして、ぼくがよかったのは、
「森の中に入って樹の声、森の声を聴く体験」。
それと、参加した人たちがその場で話し合いたいテーマを出してただ話し合う
「千年ゼミ」。
森の声を聞こうとして
、「(樹は)どうしてここにいるかはわからない。でもここで根をはって大きくなっている。あなたもどこかで根を張ればいいよ」と言われている気がした。
いまは中途半端な研修中の立場だし、将来の不安も大きい。
でも、流れにまかせつつ、自分の力を出せる場を見つけていきたい。
飯田になるかわからないけれど、どこかにいつか根を張って、自分の人生をもらった意味をフルに生きようと思う。
ワークショップも自分を見つめなおすよい時間になったけれど、なによりまあさんと家族の人柄が魅力的だった。
自分で信じられる道をしっかり進んでいる感じ。
自然体。
暮らしそのものが「持続可能な暮らし」を体現していて、今を楽しんでいる。
古民家には、エコに配慮した工夫がいっぱい。
雨水タンク。トイレの水に利用。
なんと、天ぷら油で自家用車を走らせている!
天ぷら油のろ過装置。
といっても、BDFではなく、自然落差を利用してティッシュなど濾紙を何度もこすだけのシンプルなもの。熱を加えたりはしない。
ワークショップで作ったという可動式ソーラーパネル。太陽を追尾して角度を変えられる。
屋根に固定だと、効率が悪くなるけど、これだと規格以上に発電するそうです。すごい!
パネルから、外のトイレにつながれている。
今度は家族を連れてまたいきたくなる、自然体で前衛的、本質的なお宿でした。