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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

給付金の使い道

2009-03-24 | いろいろ
今日、「定額給付金」の通知が来ていました。

「定額給付金は私たちのまちで使いましょう!」
お金をできるだけ地元で使ってもらい、地元経済が潤ってほしいという意味ですね。

でもその前に、定額給付金ってそもそも何なんだろう?
実際に通知が来てみると、改めて考えてしまいます。
うちは子供がいるので、ちょっと多めにもらえてうれしい気もする。
でも、どこかキマリが悪い・・

日本人全員(住民票のないホームレスやネットカフェ難民を除く・・)に、大人12,000円、子供20,000円をプレゼント。
Aさんのように「さもしい」とは思わないけれど、どこか「うしろめたい」。
子供は8000円くらい多めにもらっても、これ以上未来の借金を増やされてよいと思うんだろうか。

目的は景気対策というけれど、具体的にどれくらい景気回復するのだろう。
対策を実施したことと、それによってどれだけ効果が上がるかは必ずしもイコールではないです。
2兆円のインプットをして、どれだけの景気回復のアウトプットがあるのか、試算しているんでしょうか・・



毎度になってしまうけれど、田中優さんが定額給付金とその使い道について、鋭いコメントをだしているので引用。


>>以下、田中優メルマガより>>

いよいよ「定額給付金」が出されることになった。
これがイヤなのはミエミエの選挙対策でカネを配っていること、それと数年後に消費税が上げられて、将来の人たちへツケ回しする資金であることだ。環境問題も財政問題も、ことの発端はこの「ツケ回し」だ。今の人たちがいい思いをして、そのツケは将来の人たちが払わさせられる。
環境を壊したり、短期的にしか収量が上がらない農業をしたりして、将来世代の資源や生産基盤を破壊してしまう。これが環境問題の正体なのだ。
だとしたら、このミエミエ定額給付金は使いたくない。

しかしカネは使いようだから、逆に未来を豊かにするために使うことだってできる。<wbr>多少経済的には厳しくたって省エネしたり自然エネルギーを導入したりできるし、そうすれば将来の人たちが自然エネルギーを導入する頃には安くなっているだろうし、インフラだって整っていくだろう。もちろんそれまでに石油をムダに消費せずにすむのだ。

その考え方の最たるものが天然住宅だと思っている。なぜなら普通の今の家がたった26年で壊されているのに比べて、天然住宅なら300年は使えるのだ。つまり後の世代の人たちは、われわれのような苦しいローンを背負わずに暮らしていける。
これは将来世代へのプレゼントなのだ。
これを支えるために設立したのが天然住宅バンクだ。

天然住宅バンク

バンクで融資しようとしているのは、新築する人たちへの家具・家財・電化製品の購入資金だ。融資を受けた返済は、うまくすればその人の従来の光熱費との差額で足りる。というのは、従来の住宅と比べるとほぼ半値の光熱費で足りる住宅であること、そして融資対象とする電化製品などが10年前のものと比較すると半分程度に消費電力量を減らしている省エネ製品
であるからだ。

ここに融資するということは、結局のところ将来を豊かにするための投資になる。今の人たちが少しだけ苦労して、将来世代の人たちにプレゼントする仕組みだ。そこで思うのだが、今回の「定額給付金」、天然住宅バンクへ出資してしまってはどうだろうか。

ぼくは出資してしまおうと思っている。



杉の香

2009-03-22 | いろいろ
これまでしっかりした机がなく、パソコンをやると姿勢が悪くて肩こりの一因に。
いつか作ろうと思っていた机を、ついに作りました。

実は既製品を買おうかどうか迷っていましたが、先日、靴棚を作るためにインパクトドライバー(ガガっとネジを打ち込む電動機械)を購入してしまったので、元を取るべく机にも挑戦。

日本の山が荒れていると聞き、国産杉材をホームセンターで購入してやってみることに。
杉材が売れ、山の手入れ(間伐、枝うち)を少しでも促進し、それを長く使うことで、森林のCO2固定も図られる。(ただし、成長にかかった時間より長く使わないと、CO2を固定する効果はないです)

さて、丸一日かけて上写真の机が完成!
天板と足の板を接続するところが難しかったですが、何とかガタつかない机とチェストができました。

出来栄えはかなり満足なんですが、終わってみると「接続部分はネジではなく、ほぞを作って、木と木をを組んだほうがきれいだなあ」と夢が広がります。

ちなみに材料費は5000円程度で、市販のものを買っても2万円くらいはかかるので、やはりDIYの方が経済的ですね。経済的で、部屋にぴったり合うサイズのものができ、森林整備につながる(国産材を使う場合)。

そして、予想外によかったのは、部屋に杉の香りがほんわか漂っていること。ちょっときついくらいに香っています。

プロジェクト“A↓”

2009-03-07 | いろいろ
東京電力の電気料金が、一般家庭の試算で5月から500~600円安くなるとのニュースが2,3日前にありました。冬からの原油価格下落と円高の影響です。
「不況の時に家計にやさしくて助かりますね」、という趣旨でアナウンサーがコメントしてましたが、でも、実は1月にそれまでより400円値上げされています。しかも当初は800円値上げすると言っていたものを、政府の要請で、長期間に繰り延べて値上げ分を回収することにして半分に抑えました。

新潟県柏崎の原発が地震で停まり、自然エネルギーの割合も低いため、代わりに火力発電所の割合が増えます。そこに原油や石炭価格の高騰が重なって、燃料調達コストが上がり、電気料金が値上げになっていました。

“エコ”(気候変動を防ぎ、放射能の汚染をせず、これからも生きていける環境を守る)と、“エネルギー源の安定確保”(いつまでもなくならず、外国にも依存しない)の意味から、自然エネルギーへのシフトがどうしても必要です。

そのために、少しでも自然エネルギー(風力、太陽光、バイオマス、地熱、波力発電など)を選びたいんですが、今は電気の選択肢がありません。外国では、ちょっと高くても自然エネルギーを選んで契約できるところもあるそうです。
原発の運営には、発電所の建設、立地地域への補助金、放射性廃棄物の処理技術の開発・・などにお金がすごくかかり、それは選択肢のない電気料金に反映されます(政府からも様々な原発関連の補助金が出ているので、税金にも・・)



じゃあ、今の電力供給のシステムの中であれば、せめて消費量を下げていこう~ということで、スローライフを提案するナマケモノ倶楽部が、「アンペアダウン」キャンペーンをしています!
家のアンペアを、1ランク落とそうというものです。

ぼくのうちでも数日前から参加しました。
TEPCOのサイトから申し込みできて、2日後には工事に来てくれて、無料でした。
30Aから20Aにダウン。ブレーカーが緑色から黄色になりました。

冷蔵庫は一昨年時点で一番省エネなモデルにしたし、灯油ストーブに変えてオイルヒーターも使わなくなったし、ご飯はガス炊きだし。アイロンとホットカーペット、洗濯機の乾燥機能を同時に使わなければ大丈夫、と計算しました。要は、ピーク電力が高くならないように、消費電力の高いものは時間をズラして使えば、ブレーカーは落ちません。
もし落ちても、心配なのはPCのデータくらいなので、PC使用中を特に気をつければ問題なくいけると見ています。

これで、基本料金が273円安くなりました。
エコロジーというよりエコノミーなトライですが、電気をナマケてみては?
およその消費電力は、こちら(TEPCO)で簡易に計算できます。(本来はアンペアを上げましょう、という趣旨のものですが・・)
アパートでも、サイズダウンする分には不動産に相談する必要はありません。


ナマケモノ倶楽部サイトより↓
・・・・・・・・・・・・・・
ついに私たちの出番がやってきました!ムダな消費をナマケるNGO、ナマケモノ倶楽部は、ちまたの電気料金値上げに反対の拳を突き上げることなく、むしろ、その値上げ競争から脱落し、コミュニティや「いのち」とつながる生活を謳歌する「アンペアダウン計画」を宣言します。



1001coffee

2009-03-01 | いろいろ
つくばにまた一つ、面白いお店ができましたよ。

その名も、「千年一日珈琲焙煎所
二の宮公園の北側の道路沿いで、元アストロラウンジというカフェだったところです。

オーナーは去年、六ヶ所村ラプソディーを見に来てくれた二人で、僕と同世代で福祉関係をやっているそうです。
車いすでもベビーカーでも入りやすいバイアフリーな構造で(トイレも広くて手すりつき!)、シンプルな落ち着いた内装です。

コーヒー豆の自家焙煎がメインですが、カレーなどのご飯ものも食べられます。
味はまだ試行錯誤しているようですが、ゆっくりできる雰囲気のお店です。
洞峰公園はちょっと大きすぎるなという人は、二の宮公園に遊びに行って、こちらでコーヒーを飲むといいと思います。
特に、3月末から4月頭の桜の季節は、二の宮公園はとってもきれいでお出かけにお勧めです。

それから、土日限定で、筑波山麓に住む仙人?の中鉢さんが、カフェのテラスで出張焼き芋屋さんをしています。
ほんと見るからに仙人です。
お手製の焼き芋器には「老いも、若きも」なんて書いてあります。
この人の焼き芋もうまいです!