喜寿から始まる

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コロナ禍の中、見知らぬ人と会話のなぜ

2020年09月08日 | 写真・絵日記

九州の台風、想定より早く勢力衰え、目立った被害ない由。
昨日の続き。話がかみ合わない、議論がかみ合わないとき、どうするか?
かみ合うまで、何度も繰り返すことである。
視点を変えて、基本・原点に返って理論構成をし、文書を作成した。FAXで提出した。
ということで、所用を兼ねて都心に出かけた。
久し振りにデパ地下ですき焼き弁当を買って帰った。まずまずのお味だった。

・・・・・
地下鉄の車内でのこと。
停車駅で乗り込んできた女性が素早く右側に座った。お連れがいることに気が付かなかった。
左側に座ろうとした男性がお連れだと気づいたが、立ち上がるタイミングを失した。年配のご夫婦である。

一応の礼儀として、「お席、代わりましょうか」と声をかけた。
男性曰く「いつも一緒だから、たまにはいいです」と。
いつもの私なら、それでも席をかわるのだが、どうも腰が上がらないので、了とした。
すると、「お元気なようですね」などと言われた。
取り敢えず「ありがとうございます。お陰様で元気です」と答えたが、想定外のことである。何か気遣いの言葉を返さなければと焦った。
初めてお顔をみた(当然マスク着用している)、あまり自信はなかったが、無難に「ご主人様もお元気なようですね」と申しあげた。
「元気なだけが取り柄ですよ」と、これも想定外。謙遜されたお返事を受け、また焦った。
無難に「今はコロナだし、元気なことが第一ですよ」と返した。

「来年はどうなるんでしょう?」と、これはやや深刻な表情をして質問された。
今年のこともわからないのに、来年のことなどわからない。
ワクチン?治療薬?感染者数?菅政権?アメリカ大統領選挙?その他もろもろの情報が頭の中を駆け巡ったが適切な回答が見えなかった。
無難に「どうにかなっているんじゃないでしょうか」と曖昧な返事をした。
反応を窺ったが、どうも納得していないようだった。

丁度、私の停車駅についた。
ほっとして、「お元気で。仲良く隣り合わせでお座りください」とご挨拶して失礼した。

・・・・・

地下鉄の車内スピーカー
「マスク着用をお願いします。車内での会話はお控えください。ご協力お願いします」と繰り返している。

コロナ禍の会話を控えるべき地下鉄の車内で、マスク着用して、見知らぬ人となぜこのような会話をしたのだろうか?
正常な時だって、見知らぬ人とこのように会話をすることは、まずはない。

・・・・・

健康に気遣いをし、一見は平常心を保っているようであっても、未知だらけのコロナの終息が見えない中、みんな底知れぬ「不安」を抱えて生きているのだと思う。見知らぬ人が相手だからこそ、正体不明の心の奥底に潜む不安感をみせたのかもしれない。
改めてコロナ禍の被害の大きさに気付いた。コロナに感染した人だけが被害者ではない。不安の中で生活しているみんなも被害者なのである。

早く、コロナの雲を取り除きたいものである。