漫トラ日記

現実生活空間&脳内妄想空間を日々マンガに浸食される主婦の怠惰な日常

新谷かおるetc

2008年06月06日 02時45分14秒 | マンガ
まず、ネット復帰第一弾は新谷かおるさんから
トオルさんの一押しマンガ家さんです
いままで未読作家さんだったんだけど、これが面白い!
奥さんの佐伯かよのさんと絵がそっくり(女性は奥さんが描いてるのかな?)だけど
ストーリーは男性だけあって、さっぱりしてて
私は新谷さんの方が好みかも~~


まず、お借りした中で一番面白かったのはこれ
 『クレオパトラD.C.』全8巻

世界有数の大財閥を築き上げた天涯孤独の男は死の床で
自分が若い頃炭鉱で働いていた時と同じ番号を持つ労働者を相続人に指名する
ということで、ニューヨークスラム暮らしの孤独な貧乏少女が
一転、世界有数のコングロマリットのオーナーとなる
超シンデレラストーリーです

て書くと、とっても大時代でロマンチックなんだけど
主人公のクレオパトラは企業の会長室におとなしく納まっているようなキャラじゃない!
不正や虐げられる人を見ると、その経済的影響力でアメリカ海軍すらも動かしてしまう。。。
なんともゴージャスでハチャメチャな痛快活劇です

中でも、笑える?のは第2話
あの貿易センタービルを爆破してしまうんです!
でも、この単行本が出たのは昭和62年
“9.12”より大分前のはずなんだけど。。。。。。予言みたい
ちなみに、爆破の理由はテロではないです
そうだったら、全くシャレにならん話になるけどね

主人公クレオパトラはコーヒー色の肌に金髪碧眼
そして、たった16歳なのに出るべきところは出てるダイナマイトボディ!
それを惜しげもなくさらす彼女のお色気がとっても素敵!
男性作家が女性の裸を描くといやらしい感じがすることが多いんだけど
新谷さんのマンガに出てくる女性キャラにはそんな感じがしません
このクレオパトラの健康的なお色気は、間違いなくこの作品の魅力の一つです!



 『砂の薔薇』全15巻
テロに巻き込まれ夫と幼い息子を殺され、自らも傷を負った女性マリー
テロ撲滅のための半軍半民の組織CAT(Counter Attack Terrorism)に身を投じた彼女は
テロの時の受けた胸元の傷が薔薇のように見えることから
“薔薇のマリー”と呼ばれるようになる
CAT内でトップクラスのチームを率いる彼女の活躍を描く

テーマがテーマなだけに、
「ゴルゴ13」を思い起こさせるような、かなりハードな話を描いているんだけど
何故かそう感じさせない
世界情勢やテロの世界をかなり勉強してる感じで、リアリティは申し分ないのに
やっぱり女性を柔らかく描けると、中身も柔らかく感じるのでしょうか?
それが「軽い」と感じる人もいるかもしれない
でも、同じ話を読むのなら、
やたらと“斜線”と“ト書き”の多いマンガより
こっちの方がすんなり世界に入って行けて絶対良い!
ハードさと情緒が程よく配分されているマンガです

ただ、キャラ的にマリーより「クレオパトラD.C.」の方が好きなので
この作品は次点
どうも、女らしいキャラは苦手なんだよなぁ
ここでお気に入りなのはアイリーン
元海兵隊員で、か・な・り・お下品
でも、ズバッとホンネを語る所が気持ち良いんだよね~
特に、ヘルガとの口喧嘩が笑えます

ところで、マリーが最終的に追っているのは
自分の家族を殺した名うてのテロリスト「グリフォン」
ラストで彼の正体が明らかになるんだけど。。。。。
う~~~ん。。。。ここだけは、いただけない
唐突な上、ちょっと陳腐だったような気がするな~
もしかして、打ち切りのための苦肉の策?


 『ホリー・ナイト』砂の薔薇vsクレオパトラDC
「砂の薔薇」と「クレオパトラDC」のコラボ作品
そこがちょっと楽しかった
どうやら、これはコミケ・通販用の自主制作作品のようで
B5版、たった46ページで¥1,010もするんだよ!!
たけ~~~っ!
話はそれなりに面白かったけど、千円札出すほどの厚さじゃないよな~~
それでもファンはコミケに並んで買うんだよね。。。
最近、オタクマンガ「げんしけん」(←知ってる人は知ってるはず)を読んだばかりなんで
かなり身につまされた一冊でした



 『パスカル・シティ』全2巻
2巻足らずの小品ながら、ストーリーの中身が濃くて
気に入りました

近未来のNASA、月基地に向かう新型宇宙船が事故って、
太陽への突入軌道に入ってしまう
地球に残っているのは、速度の遅い旧型シャトル
手をこまねいてる大人たちを出し抜いて、旧型シャトルを乗っ取り
事故にあった父親たちを救出に向かう乗組員の子どもたちの活躍を描く

子どもが大気圏脱出のGに耐えられるの?とか
少々突っ込みどころがあるものの
宇宙時代の子どもはこれくらい出来なきゃ!って感じの
とっても痛快な話
宇宙船の中で上手く役割分担しながら生活していく所とか
ラストの危機一救出劇とか、たった2巻とは思えないくらい
見所一杯でした



 波津彬子『うるわしの英国シリーズ』全5巻

さて、最後は新谷さんではなく波津さんのこれを
これはラストまで読んでなかったので、この機会に全巻まとめて読ませてもらいました
ま、多くは語りません
波津さんのは面白いに決まってますもん!
でも、数々の名作を書いてる波津さんだけど
その中でもこのシリーズは秀逸だと思ってます
何たって、主人公のコーネリアスくんが金髪ハンサム君なのが良いわ
そして、若年寄の雨柳堂の主人公と違って、
ちょっとヘタレな普通の男な所が気に入ってます
それなのに、何故か女性に縁の無い可哀相な彼
そんな彼もちょっと唐突ではあるけど、ラストは大団円!
でも、奥さんがあの人では尻にしかれるのは見えてますね~

このシリーズにはいろんな女性が出てくるけど
やっぱり、5巻に出てくるヴァイオレット嬢が素敵♪
彼女の幽霊さえ吹き飛ばす究極のネアカ
明るくて前向きな人生観が素晴らしい女性です
彼女の続編が読みたい、って思うんだけど
波津さん、描いてくれないかなぁ?

言い訳

2008年06月06日 02時43分18秒 | マンガ
皆様、お久しぶりでございます
メチャメチャ更新をさぼってしまいました
待っていた方も待っていなかった方(こっちの方が多いか)も
そして、自分に対しても申し訳無いです!
リアルで忙しかった、って言うのもあるけど
何かテンションが上がらなくて、ネット落ちしてました

何で、テンションが下がっていたか、って言うと

『片付け』のせい!

それも、『片付け』してたからじゃなくて
『片付け』しなきゃいけないのに、やる気が出なかったから。。。

つ~、なんともヘタレな理由でネット落ちしてたのでした


なんで、『片付け』か、って言うと。。。

それは
メチャメチャ増えたマンガ!

我が家では、押入れの前をとりあえずのマンガ置き場にしてるんだけど
未読、返却マンガ、借りたマンガが山と詰まれて
押入れの中の物を取れない!

押入れのふすまも開けられないくらい増えたマンガ
これを何とかしないと、衣替え(もう過ぎてるが。。。)も出来ない!
      ↓
しかし、そのマンガを整理するためには、最初に借りたマンガを返さなくてはいけない!
      ↓
でも、返却前にブログにレビューを書きたい!
      ↓
レビューを書くためには、時間を作って文章を練り上げていかなきゃ行けない
      ↓
しかし、片付けブルーでやる気が起きない
      ↓
やる気が出ないと、パソコンに向かう事すら嫌になってくる
      ↓
結局、一番手っ取り早い現実逃避(マンガ)に走る
      ↓
そして、ますますマンガが増える。。。

つ~、悪循環に陥っておりました

ここで、皆様、「嫌なら書かなきゃいいじゃない」とお思いでしょうが
私がブログを始めたのは、まず第一にマンガのレビューを書きたいから!
これだけは、自分で譲れない部分だと思っているんで
筆が乗らないからと言って、何もしないでお返しする事は出来ません!
(貸してくれた人にとっては迷惑だよねぇ。。。
ともかく、ここへ来て少し気持ちに余裕が出てきたので、
溜まりに溜まったマンガのレビューを徐々にアップしていきたいと思います

お借りしている皆様、申し訳ございません
もう少しでお返しいたします
(って、こればっかりだなぁ。。。