今週、健康のために続けているランニングの最中に奇妙な蛾を見つけた。尤もたまたま歩いている時に見つけたのだが……
コンクリートの壁に折れた木の枝そっくりに擬態し張り付いていたのだ。
下の部分は樹皮が剥がれているように見え、種の保存、生存率を高めるためのこうした進化の結果には驚きをかくせない。
蛾の目から入る枝の形や色の情報が脳に伝わり、長い時間をかけて細胞を変化させてきたのだろうが、まったくもって見事なものである。
写真を撮った後、指で軽くつまむと、驚いて道に落ち羽を広げた。樹皮が剥がれたように見える部分は翅の先端部分であった。
帰宅後、ネットで調べると『タカサゴツマキシャチホコ』という名の蛾であることがわかった。