毎週録画しているBS-TBS『関口宏のもう一度!近現代史』の『インパール作戦開始』を見た。
これは大東亜戦争時、連合国軍の補給拠点だった、インド、インパールの攻略を狙った作戦で食料などの兵站を無視、
精神論だけを重視した司令官、牟田口廉也によって立案された史上最悪の作戦と言われています。
動員された将兵約9万人のうち戦死、病死、餓死により約6万人が死亡したと推測されています。
撤退路は死屍累々となり『白骨街道』と呼ばれたそうです。
大本営も「補給路が確保出来ない」と反対したこの作戦が実行された理由を、番組解説の保阪正康氏は牟田口廉也を指して
「(無能な)こういう人物が偉くなっていたことが問題」であり、作戦を認めた東条英機にも大きい責任があると結論付けています。
戦後「あいつ(牟田口廉也)だけは畳の上で死なせたくない」という声も上がったそうです。
番組を見て、バブルの頃、北洋銀行頭取だった武井正直氏が言った「バカな大将、敵より怖い」という言葉を思い出すとともに
国を率いる指導者の大切さを改めて認識させられた番組でした。
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インパール作戦中に料亭で遊興に浸っていたことや他にも信じられないような逸話があるようですね。
旧日本陸軍の人事が能力によってではなく、組織の都合や人間関係によって左右され、それがその先、どれだけ悲惨な結果をもたらすのか…今の時代に置き換えて考える必要があると思います。
記事を読んでいただきありがとうございました。