2006/6/13(火) 曇り
NHK2月13日放送
講師 石倉 昇8段
司会 林 芳美アマ6段
テーマ図 黒番
先週と少し状況が違います。
黒の大ゲイマの中に、白1と三々に入ってきました。この局面では「この一手」といえる好手です。黒の受け方を考えていきましょう。

大場に先着する1譜から考えていきましょう。
1譜

ミニ中国流から「依田流」までは先週と同じです。Aではなく白1とマガル手もあります。超治勲碁聖・名人が打った手で、下辺の黒地を増やすので地は損ですが、先手を取って白3の大場に先行しようという足早な打ち方です。白△が4線の時は、白5と戸締りをしながらツメます。白7のコスミツケは、黒4・6が二間ビラキなので、重複させようとしています。二間ビラキは固めてもいいという考えです。
黒10は大切な守りです。さて白11の三々入りに対して、どう受けますか。
1図

1譜の白5で1と逆にツメたくなりますが、この場合は黒2が絶好の一手になります。白△がAにあるときは戸締りが出来ているので1からのツメでいいのです。
しかし白△だと黒2の後Bが厳しい狙いとなります。かといって、つぎに白Aと守るのでは、白△と重複してよくありません。
2図

1譜の白7で白1と受けると黒に2と走られて黒を安定させてしまいます。
左辺はもともと白が多かったのに、黒にこんなに楽をさせては面白くありません。
というわけで次回は1譜に戻りいよいよ三々入りにどこからオサエルかの研究です。
NHK2月13日放送
講師 石倉 昇8段
司会 林 芳美アマ6段
テーマ図 黒番
先週と少し状況が違います。
黒の大ゲイマの中に、白1と三々に入ってきました。この局面では「この一手」といえる好手です。黒の受け方を考えていきましょう。

大場に先着する1譜から考えていきましょう。
1譜

ミニ中国流から「依田流」までは先週と同じです。Aではなく白1とマガル手もあります。超治勲碁聖・名人が打った手で、下辺の黒地を増やすので地は損ですが、先手を取って白3の大場に先行しようという足早な打ち方です。白△が4線の時は、白5と戸締りをしながらツメます。白7のコスミツケは、黒4・6が二間ビラキなので、重複させようとしています。二間ビラキは固めてもいいという考えです。
黒10は大切な守りです。さて白11の三々入りに対して、どう受けますか。
1図

1譜の白5で1と逆にツメたくなりますが、この場合は黒2が絶好の一手になります。白△がAにあるときは戸締りが出来ているので1からのツメでいいのです。
しかし白△だと黒2の後Bが厳しい狙いとなります。かといって、つぎに白Aと守るのでは、白△と重複してよくありません。
2図

1譜の白7で白1と受けると黒に2と走られて黒を安定させてしまいます。
左辺はもともと白が多かったのに、黒にこんなに楽をさせては面白くありません。
というわけで次回は1譜に戻りいよいよ三々入りにどこからオサエルかの研究です。