夢幻に遊ぶYujin Koyamaの絵画と小説の世界を紹介します!

意外な人間の姿、風景に、きっと出会えるでしょう。フランスを中心に活躍する小山右人の世界を、とくとご堪能下さい!

パリのカテドラル

2019-04-16 22:05:31 | 日記
パリのノートルダム寺院の火災につき、大変な驚きとショックを覚えました。私が21歳で初めてパリを訪れた時、真っ先に行った所でした。モネが描いた絵に憧れていたからです。
私のフランス人の友人が、フランスの文化は、悠然と流れるセーヌ川のようなものだと誇らしげに言う時、傍らに建つかのカテドラルも、必ず一緒に思い浮かべたものです。
それほど、かのカテドラルは、フランス文化の象徴であり、フランス国民の熱い誇りの結晶でもあります。
フランスが、国民が、そして世界中の人々が、今回の事故などものともせず、いっとき喪われたカテドラルを、寸分違わず驚くほどの早さで再建することを信じ、協力することを惜しみません!

J'ai ressenti une grande surprise et un choc face à l'incendie de Notre Dame à Paris. Quand j'ai visité Paris pour la première fois à l'âge de 21 ans, j'étais le premier à y aller. Parce que j'ai admiré la penture que Monet a dessinée.
  Quand mes amis français disent avec fierté que la culture de la France est comme la Seine qui coule tranquillement, la cathédrale qui se trouve à côté d’elle doit aussi toujours venir à mon esprit.
  C'est pourquoi la cathédrale est un symbole de la culture française et est également un cristal de la fierté des Français.
  Croyons et coopérons pour aider la France, les peuples français et tous les peuples du monde à reconstruire leurs cathédrales en deuil à une vitesse étonnamment rapide!

悲劇の誕生

2018-05-23 12:30:35 | 日記
枕頭の書籍群に加えるのに、「緑の家」バルガス・リョサ、「悲劇の誕生」ニーチェ、を買ってきた。「緑の〜」は、純粋に文学的冒険を楽しみたかった。
「悲劇の〜」は、二十代が終わる時、誰も寄せ付けず没入して読み耽った。人生の全てをすでに見てしまった気がして、これ以後の人生に、悲劇の始まり以外見いだせなかった。
落ち込んでいたわけではない。悲劇の中を生きていくしかないための、途轍もなく厚い岩盤のような決意が生まれつつあった。
その時生まれたプログラムを、寸分違わず生きてきた。四十年経った。
振り返ると面白い。どれだけの人が理解不能の感情から敵意を向け、裏切り、嗤い、去っていったことか。
ほとんどの人はぼくの決意と真意に気づかなかったが、中には驚き顔色を変えた人もいた。淘汰された友達と協力者だけが周りに残った。
ニーチェは、そこまで予言していた気がした。不思議なことに、この本が長いこと書棚から消えていた。信頼篤い友が帰ってきたような喜びを覚える。

え、こんな時代に!自分の寝顔見たことある?

2018-03-22 00:03:27 | 日記
ごめん、今日はここまで力尽きたよ、ちょっと下北の街歩いて、そうだねまた世界中にライブしながら寝ようか、この前なんてホントに眠っちゃって四時間も世界中に寝顔晒してはっと目覚めたら可愛いらしいコルシカ島のお姉ちゃんが、大丈夫、あんたんとこはまだ四時だよ、なんて言ってくれて、ぼくの寝顔、ずっと見守っててくれたみたいなんだな、何やら大学の勉強しながら、すごい時代になったもんで、七月のエクサンプロバンスでの展覧会には、真っ先に駆けつけてくれるとか、あんたの奥さんなんか言わないのとか余計なこと言いながら、それはともかく、自分の寝顔のビデオをずっと見るのも初めてのことで、結構悪夢に苦しむふうだったりして我ながら哀れを催したり、通りすがりの世界中の人が、いろんな呆れた言葉を残していったりとで、もう普通の感覚の人には耐えられないことなのだろうけれど、こんなぼくにも楽しみに付いて来てくれる若者たちがいたりして、もう旅の恥はかき捨て、など昔の言葉は通じなくて、生き恥はかき捨て、など言い出すんじゃないかと思って、日本人としてちょっと、いや、かなり冷やっとなったよ。