珠 2016-01-27 23:57:56 | カルチャー 「地の果てまで行っても見つかりそうにもない物、私、知ってるわ……美しさでは真珠に負けず、愛よりも情熱的で、妖精の聖らかさにも劣らない物、なーんだ?」 謎掛けふうに、彼女は困惑している私に問いかけ、より奥へ引きずり込むような微笑を浮かべた。私は「え、何? まさか……」と思わず舌をもつれさせた。
人の心が見える猫 2016-01-26 20:10:46 | 猫 ニャージュです。よろしく! 昔は「吾輩」なんて言って文豪の御宅でふんぞりかえっていたものですが、近頃はずいぶんとエレガントになったもので、どうやら私の名前は、フランス語の雪(ネージュ)と雲(ニュアージュ)、そして私のニャーを合成して付けたらしいです。 まあ名前を付けるくらい勝手にしても、ぐうたらな主人の体たらくぶりは、今も昔も変わらないようで、やっと最近訳のわからない本を出したとかで、えらく舞い上がっている様子。そもそも芸術なんて、生きるために何の足しになるのでしょうか? 人間界の莫迦さ加減には理解に苦しみますが、とりあえず私の主人ですので、まぁひとつよろしく面倒見てやって下さい。
国際作家 2016-01-26 00:45:40 | カルチャー 今夜は、国際作家の会合に出席した。お題を一つ、例えば、shadow、を与えられ、十分間で即座に物語の場面を作って発表する。皆、物書きだ、面白い表現に息を飲む。笑いと拍手が湧き起る。ぼくも慣れない英語で頑張った。新鮮な体験の連発に、興奮冷めやらない。
友人の大志 2016-01-25 13:03:45 | カルチャー フランスの友人は、この小説「珠」ー生みの苦しみと熱愛ーを、「星の王子さま」と同様の世界的な短編にしたいと大志を抱いている。当面、二十か国語に翻訳するのが目標。日、仏、西、英版は実現した。春までにヘブライ語は完成。独、伊版は、年内にも取り掛かる。 https://www.facebook.com/?ref=tn_tnmn#
小説「珠」ー生みの苦しみと熱愛ー小山右人(作家/第28回新潮新人賞・医学博士) 2016-01-21 17:14:40 | カルチャー 小説「珠」ー生みの苦しみと熱愛ー小山右人(作家/第28回新潮新人賞・医学博士) 創造性は、しばしば激しく病んだ魂の中から生まれる。偶然にも、傷つけられた貝殻の中から比類のない艶と輝きを帯びた真珠が生まれるように、全てを失ったとき、主人公は胸の内にほのかな「珠」の温もりを感じる。珠は、奇跡的に彼を埋もれていた才能の開花に導き、成功と熱愛をもたらす。歓喜の有頂天にいる頃、こんな時に限って魔が差すかもしれないという彼の予感は、思いがけず彼の唯一の宝について知悉している存在によって、現実の脅威へと変貌していく・・・。 https://www.facebook.com/?ref=tn_tnmn#