中年オヤジ留学
2016.10.17記
(留学するなら、結果、自分が成功するシナリオと真逆のシナリオを心の中に用意すること)
分かります、夢を持ってアメリカに来ることを。
大事な正規社員のPOSITIONを捨ててまでして留学する人は沢山いるでしょう。
ここでは職半ばで留学、また高レベル英文系卒業者でない方を前提とした場合、数年で英語を習熟することは結構、”キツイ“。
また将来、日本に帰ってみると、そこら中に帰国子女が余っていることが分かるでしょう。
自分も3年前に経験しました、区の英語を必要とする補助職員(非正規)給料は社会保険込で15万円、一年契約、たった1名募集に大会議室に百人はいるといると思われる受験者。
大事な自分のキャリアをランクアップさせようとして、特に正規職を捨て、大金と時間を投資して留学しても、成長した彼らを迎い入れる良い話をあまり聞きません。
就職活動もことごとく裏目にでて、むしろ英語と無関係の非正規の現場仕事。
夢と現実のギャップ、留学しても花が咲かない結果も、決断する前に十分熟慮して下さい。
(留学したら、英語の性急な上達を望まないように)
私の場合、古い時代の英語教育を受け、社会へ出て時の経った人間が英語のやり直し人生をやるのには覚悟が必要です。
留学を境に朝から晩まで英語の勉強しかしてないのに、全然進歩しない。
コロンビア大学の英語学校の同じレベルの欧米系のクラスメイトに歴然と差をつけられ、中国人にも、そして年若き日本人にも。
ここはアメリカ、自分の行き場の無いストレスを発散することもできません。
英語が未だ使えないのだから、心のうちを表現することも、冗談を言うことも“まま”なりません。
こんな事を半ばライバルのクラスの日本人に言える話題でも無く、内に秘めたフラストレーションは相当高まっていきます。
英語が上達しない反面、虎の子のお金と時間をかつてこんなに浪費?(実際は浪費ではないが)と心、穏やかでない。
しかしNYに来て半年、110丁目ブロードウェーの交差点で、何故かその日“ふと”地下鉄路線図を見なくても乗り換えられるようになり、マーケットで売られるバナナやオレンジが今日は安いか高いか?分かるようになったんだから!
今は、英語の上達は置いといて、少しは街(NYC)に慣れただけも自分は成長したと、満足しようと、開き直りました。
(英語も下積みが大事、陶芸の下ごしらえの如く)
ダンスでも大きくROAR(所作を大きく上方に開放)する時は見せ場。
英語でも人前で流暢に会話を使いこなすは華。
しかし見せ場の前に、逆にエネルギーを溜め込むために地味なムーブメントが必要。
良くアスレチックスの解説者が、下半身の強化が大事と強調している。
上手くいかない時は、手前(前段階)が不十分なのだ。
陶芸で例えたら、少しでも英語を思い通りにするには素材の粘土を自由自在に操れるように、頭の領域を無理せず対応できるよう“これでもか!”の鍛錬が必要。
華を咲かせるのは、先の話。
しかし語学学習ではどんな場合も生徒の側は、上達することに性急。
ニューヨークで急きょ日本行きを決めたアメリカ人が、私に日本語を教えてくれとの事で、初めて2週間も経たないうち、もっとスピードを上げ実践できるようしてくれとコンプレインしてきた。
日本語学習のバックグランドの全くない外国人が超短期間で・・・?
(日本語を幼少期に戻す)
高学歴の人が陥りやすい自分で英語を難しくしてしまう。
まず修辞語や難しい言い回しを捨てること。
幼児や小学年低学年の子供のボキャブラリーで、まず話す日本語をシンプルにする(赤ちゃん言葉の意味で無い)。
米国大学院の入学考課試験のG.M.T.(ビジネススクール)やS.I.T.(司法関係)試験のWRITINGの見本解答でも難しい単語、言い回しは殆ど使われていない。
アメリカ大統領の一般演説で難解な言葉を操っているか? NO.
日本の政治家は、国民を煙に巻くため、普段使わぬ言葉で答弁、SHAME ON YOU !(恥を知れ)だが。
アメリカに行って英語を勉強する“羽目”になったら、全てを忘れよう1)日本で大学を卒業している事 2)社会の第一線で、大人の会話でキャリアを積み上げて来たことも 3)そして流暢に話せる日本語を英語に変換して話そうと事も。
さもないと、学校では教師にJAPANESE-ENGLISHと徹底的にイジメられます。
幼少期の頭の柔軟な時期を逸して、その後英語を勉強するにはスタートラインから大きく下がり、マイナスからのスタートも屈辱と思わない開き直りが必要です。
(英語漬けに、英語勉強の大量投入)
日本の古い時代の英語は、レベル3~4(アメリカの授業について行くにはレベル7)を中学から大学まで行ったり来たり、先生自身もその壁を破っていないのだから生徒をその先の領域へ連れていくことはできないはずだった。 役に立たないはずです。
地球も氷河時代になると、中途半端な暖かさでは氷河は解けなくなるそうだ。
ですから成人になってしまい固まった脳ミソを、英語勉強の大量投入で溶かしてください。
私はこんな事をやりました・・・
◎語学学校の他、各種主催の英語のサブ・クラスに参加
◎出来るだけ国際交流会に参加し、会話の機会を増やす
◎語学学校のL.L.教室はフリーに開放されているので、聞き取りの強化、暇があれば行く
◎幼児向けの、易しい文章の本を敢えて読む
◎分からない単語は1にも2にも辞書を引く(その時)、辞書はもちろんLONGMANの英英辞典、その意味が更に分からない時のみ、日本語の英和を使用。
クラスでは日本語の辞書を使用すると、教師に“メチャクチャ”に怒られますよ。
それでも、英語の幾重もの思い扉は開く気配を見せません。
打たれ強くなろう! これでもか!これでもか!と。
北極の氷を舐めて溶かすくらいの執念で。
(読むのが一番難しいのは、小説です)
留学して感じたのは、新聞、雑誌、小説ときたら、読むのが難しいのは小説です。
昔は分厚いNY TIMESを30セント前後で買い求めるのがニューヨークカーの文化でしたが、今ではインターネットに代わられています。 スタンド売りも紙面は大幅に減りタブロイド判に代わり2ドル50と高い! 時代の変遷とは言え、業界は厳しい限りです。
しかし留学では、新聞(インターネットを含む)を読み、報じられている犯罪、不倫、人々の悲哀、アメリカの国土の広さを感じ取るのも英語の勉強です。
小説は一度読んでも、PLOT(状況設定)、登場人物の名前と人柄がなかなか理解できません。 新聞と違って格段に分からない単語の多さに悩まされます。 読んでも読んでも、登場人物の強い個性が頭の中に捉えることが出来ません。 それでも最低3度は読み直してください。
すると読み返すたびに、霧が晴れるように意味が通じるようになります。
万一、どうしても登場人物像が自力では捉えきれない場合は、インターネットで小説のブリーフな(簡単)解説をしているものを捜し読んで、小説を読むのを再挑戦しましょう。
アメリカでは文章力、スピーチ力が重要視されます。
英語の勉強と小説を読むは別物としないでください。
読書が楽しくなると、貴方の英語の学習の突破口が見えて来るかもしれません?
(留学が好運をもたらさなくても、鍛えられた自分を良しとしよう!)
最初に話した通り、現地もしくは帰国し正規職ないし留学経験につながる仕事を得ることが出来ない。 それでは留学は全て”ムダ”だったのか。 いいえ違います。
世界の多くの人達が夢見る地です、ニューヨークは。
そんな地でさえ、貧困は不変の問題と知り、リスクを冒しながらもする国際結婚(同棲)、また浮草を渡り移り住むようなマイノリティーを見る。
これで貴方は、日本でもダメなものはダメ、アメリカでもダメなものはダメと。
誰にも騙されない、人の意見を聞いて損をするような人を卒業しているはずです。
そして日本に帰ってきても、インターネットを含む数々の発行媒体からの英語のニュースや声が聞こえる、本が読めるのは一つの幸せではありませんか?
日本の戦国時代、ヨーロッパに派遣された少年使節団の一人は不遇にも異教徒として処刑される際「私はローマを見た、中浦ジュリアンである」と叫んだそうな。
私達、留学したものも“私はNYCを見た、・・・・である”と心の中だけは誇りとしましょう。
また、続きを書きます。
2016.10.17記
(留学するなら、結果、自分が成功するシナリオと真逆のシナリオを心の中に用意すること)
分かります、夢を持ってアメリカに来ることを。
大事な正規社員のPOSITIONを捨ててまでして留学する人は沢山いるでしょう。
ここでは職半ばで留学、また高レベル英文系卒業者でない方を前提とした場合、数年で英語を習熟することは結構、”キツイ“。
また将来、日本に帰ってみると、そこら中に帰国子女が余っていることが分かるでしょう。
自分も3年前に経験しました、区の英語を必要とする補助職員(非正規)給料は社会保険込で15万円、一年契約、たった1名募集に大会議室に百人はいるといると思われる受験者。
大事な自分のキャリアをランクアップさせようとして、特に正規職を捨て、大金と時間を投資して留学しても、成長した彼らを迎い入れる良い話をあまり聞きません。
就職活動もことごとく裏目にでて、むしろ英語と無関係の非正規の現場仕事。
夢と現実のギャップ、留学しても花が咲かない結果も、決断する前に十分熟慮して下さい。
(留学したら、英語の性急な上達を望まないように)
私の場合、古い時代の英語教育を受け、社会へ出て時の経った人間が英語のやり直し人生をやるのには覚悟が必要です。
留学を境に朝から晩まで英語の勉強しかしてないのに、全然進歩しない。
コロンビア大学の英語学校の同じレベルの欧米系のクラスメイトに歴然と差をつけられ、中国人にも、そして年若き日本人にも。
ここはアメリカ、自分の行き場の無いストレスを発散することもできません。
英語が未だ使えないのだから、心のうちを表現することも、冗談を言うことも“まま”なりません。
こんな事を半ばライバルのクラスの日本人に言える話題でも無く、内に秘めたフラストレーションは相当高まっていきます。
英語が上達しない反面、虎の子のお金と時間をかつてこんなに浪費?(実際は浪費ではないが)と心、穏やかでない。
しかしNYに来て半年、110丁目ブロードウェーの交差点で、何故かその日“ふと”地下鉄路線図を見なくても乗り換えられるようになり、マーケットで売られるバナナやオレンジが今日は安いか高いか?分かるようになったんだから!
今は、英語の上達は置いといて、少しは街(NYC)に慣れただけも自分は成長したと、満足しようと、開き直りました。
(英語も下積みが大事、陶芸の下ごしらえの如く)
ダンスでも大きくROAR(所作を大きく上方に開放)する時は見せ場。
英語でも人前で流暢に会話を使いこなすは華。
しかし見せ場の前に、逆にエネルギーを溜め込むために地味なムーブメントが必要。
良くアスレチックスの解説者が、下半身の強化が大事と強調している。
上手くいかない時は、手前(前段階)が不十分なのだ。
陶芸で例えたら、少しでも英語を思い通りにするには素材の粘土を自由自在に操れるように、頭の領域を無理せず対応できるよう“これでもか!”の鍛錬が必要。
華を咲かせるのは、先の話。
しかし語学学習ではどんな場合も生徒の側は、上達することに性急。
ニューヨークで急きょ日本行きを決めたアメリカ人が、私に日本語を教えてくれとの事で、初めて2週間も経たないうち、もっとスピードを上げ実践できるようしてくれとコンプレインしてきた。
日本語学習のバックグランドの全くない外国人が超短期間で・・・?
(日本語を幼少期に戻す)
高学歴の人が陥りやすい自分で英語を難しくしてしまう。
まず修辞語や難しい言い回しを捨てること。
幼児や小学年低学年の子供のボキャブラリーで、まず話す日本語をシンプルにする(赤ちゃん言葉の意味で無い)。
米国大学院の入学考課試験のG.M.T.(ビジネススクール)やS.I.T.(司法関係)試験のWRITINGの見本解答でも難しい単語、言い回しは殆ど使われていない。
アメリカ大統領の一般演説で難解な言葉を操っているか? NO.
日本の政治家は、国民を煙に巻くため、普段使わぬ言葉で答弁、SHAME ON YOU !(恥を知れ)だが。
アメリカに行って英語を勉強する“羽目”になったら、全てを忘れよう1)日本で大学を卒業している事 2)社会の第一線で、大人の会話でキャリアを積み上げて来たことも 3)そして流暢に話せる日本語を英語に変換して話そうと事も。
さもないと、学校では教師にJAPANESE-ENGLISHと徹底的にイジメられます。
幼少期の頭の柔軟な時期を逸して、その後英語を勉強するにはスタートラインから大きく下がり、マイナスからのスタートも屈辱と思わない開き直りが必要です。
(英語漬けに、英語勉強の大量投入)
日本の古い時代の英語は、レベル3~4(アメリカの授業について行くにはレベル7)を中学から大学まで行ったり来たり、先生自身もその壁を破っていないのだから生徒をその先の領域へ連れていくことはできないはずだった。 役に立たないはずです。
地球も氷河時代になると、中途半端な暖かさでは氷河は解けなくなるそうだ。
ですから成人になってしまい固まった脳ミソを、英語勉強の大量投入で溶かしてください。
私はこんな事をやりました・・・
◎語学学校の他、各種主催の英語のサブ・クラスに参加
◎出来るだけ国際交流会に参加し、会話の機会を増やす
◎語学学校のL.L.教室はフリーに開放されているので、聞き取りの強化、暇があれば行く
◎幼児向けの、易しい文章の本を敢えて読む
◎分からない単語は1にも2にも辞書を引く(その時)、辞書はもちろんLONGMANの英英辞典、その意味が更に分からない時のみ、日本語の英和を使用。
クラスでは日本語の辞書を使用すると、教師に“メチャクチャ”に怒られますよ。
それでも、英語の幾重もの思い扉は開く気配を見せません。
打たれ強くなろう! これでもか!これでもか!と。
北極の氷を舐めて溶かすくらいの執念で。
(読むのが一番難しいのは、小説です)
留学して感じたのは、新聞、雑誌、小説ときたら、読むのが難しいのは小説です。
昔は分厚いNY TIMESを30セント前後で買い求めるのがニューヨークカーの文化でしたが、今ではインターネットに代わられています。 スタンド売りも紙面は大幅に減りタブロイド判に代わり2ドル50と高い! 時代の変遷とは言え、業界は厳しい限りです。
しかし留学では、新聞(インターネットを含む)を読み、報じられている犯罪、不倫、人々の悲哀、アメリカの国土の広さを感じ取るのも英語の勉強です。
小説は一度読んでも、PLOT(状況設定)、登場人物の名前と人柄がなかなか理解できません。 新聞と違って格段に分からない単語の多さに悩まされます。 読んでも読んでも、登場人物の強い個性が頭の中に捉えることが出来ません。 それでも最低3度は読み直してください。
すると読み返すたびに、霧が晴れるように意味が通じるようになります。
万一、どうしても登場人物像が自力では捉えきれない場合は、インターネットで小説のブリーフな(簡単)解説をしているものを捜し読んで、小説を読むのを再挑戦しましょう。
アメリカでは文章力、スピーチ力が重要視されます。
英語の勉強と小説を読むは別物としないでください。
読書が楽しくなると、貴方の英語の学習の突破口が見えて来るかもしれません?
(留学が好運をもたらさなくても、鍛えられた自分を良しとしよう!)
最初に話した通り、現地もしくは帰国し正規職ないし留学経験につながる仕事を得ることが出来ない。 それでは留学は全て”ムダ”だったのか。 いいえ違います。
世界の多くの人達が夢見る地です、ニューヨークは。
そんな地でさえ、貧困は不変の問題と知り、リスクを冒しながらもする国際結婚(同棲)、また浮草を渡り移り住むようなマイノリティーを見る。
これで貴方は、日本でもダメなものはダメ、アメリカでもダメなものはダメと。
誰にも騙されない、人の意見を聞いて損をするような人を卒業しているはずです。
そして日本に帰ってきても、インターネットを含む数々の発行媒体からの英語のニュースや声が聞こえる、本が読めるのは一つの幸せではありませんか?
日本の戦国時代、ヨーロッパに派遣された少年使節団の一人は不遇にも異教徒として処刑される際「私はローマを見た、中浦ジュリアンである」と叫んだそうな。
私達、留学したものも“私はNYCを見た、・・・・である”と心の中だけは誇りとしましょう。
また、続きを書きます。