中年オヤジNY留学!

NYでの就職、永住権取得いずれも不成功、しかし、しかし意味ある自分探しに。

“英語学習の深さと、日本人留学生の壁、そして・・・”

2017-07-29 12:17:11 | 海外留学
“英語学習の深さと、マイノリティー留学生の壁、そして・・・”
2017/7/15記


 留学当初、語学学校のクラスメイトの中の一人の中国女性が何らかの時に“勉強して、いつかNATIVE(アメリカに生まれ育った)のような英語の発音になってみせる”と真剣に言っていました。 後でそう易しい事でないのは分かりましたが、それを聞いた時は、自分とは根性が違うな!と思いました。

アメリカで生きるための2枚のカード、英語力と欧米人の外見
 英語力と欧米人の外見が有れば問題ないが、そのどちらが欠けても厳しいのに、どちらも無いとすると陸上のレースで言えば、スタートラインのはるか後方からのスタートを余儀なくされたようなものです。
RACE(人種)からくる差別は留学すると日本人誰もが直面する壁。
W.A.S.P(White Anglo-Saxon Protestant)と聞いただけで一つの人種のカテゴリーと感じるだけでなく東洋人からしたら排他的なニュアンスも自然と伝わってきます。

しかし皮膚の色や、目の色、全体の印象などからくる“差別”もしくは“好意”は自然発生的に個人の内に瞬時に感じる反応なので手に負えない。
日本人が差別や格下扱いされることもあるが、逆に日本人も他の人種ないし文化の人々を何かのタイミングで無意識のうちに見下すことも有ります。

留学当時、コロンビア大学前のバス停で東洋人(中国人?)の父親が1~2歳のハーフの女児でそれは鮮やかな金髪の子供を背負ったままバスに乗ろうとしていた光景。 奥さんらしき人は見かけず、私は単に歩道を歩くよそ者にもかかわらず卑しくもその父親の顔を見たく足は釘付けとなった。 中国人の父親と際立ったハーフの子、無い物ねだりの”嫉妬“なのであろうか? そばにいた他の数人も同じく“野次馬”的行動をとっていた。 その女の子の髪は午後の強い日差しに反射して、あたかも純金のごとく忘れられない光景でした。



(”夢を買う“ための英語留学(投資)の未来、ライバルは日本の小学生か?英語義務教育化で
 現在、日本国内でも、英語を勉強する手段は飛躍的に増加また進化しレベルも上昇し、昔のように自分の英語の酷さを“学校や先生のせい”にはできなくなっています。
ましてや小学校の英語義務教育化が始まり、大人の留学生も“オチオチ”できない形になりつつある。 私がニューヨークで日本の塾で講師のアルバイトをしていた時、たまたま塾の生徒のお供で来ていた日本からの転校生として小学1年生で現地校に入った男の子と話す機会がありました。 彼、“僕、英語が分かんなくて、困っている”と。
それから僅か2~3ヵ月してまた偶然会った時の彼の英語に“ビックリ”、何故かNATIVEにも似た発音、私の英語は”ボロボロ“に打ちのめされた感がありました。 子供(小児期)のあたかも”スポンジ“のような吸収力は真に恐るべし
日本は、この僅か40年余りで気が付けば急速になかなかの“コスモポリタン社会”に変貌しつつあります、街中で皮膚の色の違うミニスカートの制服に包まれた学生を見ると将来、さらに街を歩く人々の風景は一変し、日本の国際化も何故か楽しみです。

日本の国際化と単身所帯化
 留学やワーキングホリデー経験者、これらを他人(ひと)によっては“個性的”とか呼ぶかもしれない。 また言い方を変えれば、概して“普通の生き方”では満足しない人達。また英語や留学以外でも、その他のジャンルで個性化し続ける人々。 職業の選択や友人、ましてや結婚相手のマッチングとなると更にハードルは高くなりつつ有るのでは無いでしょうか

数年前のテレビドキュメンタリーで英国BBC制作の番組で、女性独身キャリアがあたかも“タレント図鑑”のようなものから妊娠の為の精子提供者を探す光景が映し出されました。
もちろん医師、弁護士のような仲介者を介在させての話、そして女性の希望する分野の芸術的才能だの皮膚の色等も考慮し、父親不詳の婚外シングルマザーとなる。

人間のライフスタイルの多様化と結婚せずとも子供を持ちたいという“エゴ”により、日本でも近い将来ありそうな話である。
私が留学時、代理母が出産後、契約を破棄し子供をKIDNAP(確保)し子供の引き渡しを拒みアメリカで連日のようにマスコミは大騒ぎ。 その数年後には子供を産めなくなった娘の為に、母親が娘の卵子で妊娠、出産。 それからかなり年数が経ち、日本でも似た様なケースが報道されています。
もちろん厳格な宗教的、医学的見地からは異論もあると思うが、時代という“風向き”は問題が第三者に及ばないこの種の争点には結果、寛大な印象があります。

保育所も待機児童ゼロ化で行政も選挙民の顔色をうかがって積極的に動いている、大企業のみならず最近は中小でも産休制度の義務化から逃げれら無くなりました。
離婚や婚外婚によるシングルマザー、さらに前述の英国BBCのドキュメンタリーのように単身者が全くの第三者の遺伝子で親となる受け皿も将来は整備されるでしょう。 普通のシングル日本人女性がある日突然、遺伝子操作でブロンドでハーフの子供のお母さんになる、30~50年後には、普通の出来事になっているかもしれません。

英語留学、そこでの差別、外国への憧れ、結婚抜きの母親願望独身女性の文字を並べると・・
何故か日本人は無意識の内に、欧米人を“お客さん扱い”し、差別をうけても“悔しいけど甘んじる”習慣を持っています。
そして個人、企業また国家間でも6・4外交(日本人が割負けして成立する取り決め)”はいつか卒業しなければと思います。 日本もいつの日か、英語が“ペラペラ(留学経験者の域を超えた)”で、欧米とドカッと対峙できる総理大臣や外務大臣が出てきてほしい。 

繰り返しになるが、シングル女性の多様性な生き方として、“(経験を積んで帰ってきても)時には結果の伴わない留学”より、もっとインパクトのある遺伝子操作の婚外シングルマザーのような領域へ踏み出す日も何時か来るのでは