中年オヤジNY留学!

NYでの就職、永住権取得いずれも不成功、しかし、しかし意味ある自分探しに。

“自分の国を離れ、そして出戻る理由は色々・・・それぞれの短い人生をいきる“

2019-08-29 11:07:39 | 海外留学

自分の国を離れ、そして出戻る理由は色々・・・それぞれの短い人生をいきる
2019/8/29記

 義理の息子が昨年(2018年)の暮れ上海から十年ぶりに引き揚げ帰ってきた。
ただ彼は生まれも育ちも上海なので、日本人が新天地(外地)で夢半ば帰ってきたのとは少し違う。

私が上海で初めて会ったのは彼が15歳の頃、それから2年ほどして諸般の事情で彼を日本に呼ぶこととなった。 しかし今流行りのフランス人のように日本が好き、漫画・コミックが好きで、日本語もO.Kで日本に来るのと訳が違う。 彼は日本に興味が有ったわけで無し、進んで日本語を勉強したい訳で来た訳で無し、手こずりました。
おかげで都立高校卒業まで彼の家庭教師を務めなければならなかった。 しかし不愛想な“オス猫のごとく、私に感謝を表すわけでもなく、また終始勉強の嫌いな子でした。

当時、私が既に自分自身を捨てている年齢だったので、口やかましく“あれこれ”と息子に説教もほどほどに抑え我慢し、あの一時期をやり過ごしました。

中国人の自己流人生
しかし未だに息子を含め、多くの中国人の現実逃避、自己流人生に私は否定的だ。
普通は若いうちは学業に専念し、卒業し職を得る、若しくはサービス業を含め現場で経験を積みいずれにしても、その過程で苦労や嫌な思いをして、なんとか“形(大人)”になっていくものだと私はおもっているが。
私の母親は時おり私達子供に、(人が生きていくには)“辛抱、つまり我慢”だと言っていた。
私の息子にしたら、真逆の生き方だ。
今時の若い人と同じ“やりたいことが見つからない”とか“今の仕事は夢が無い”と一刀両断で、他人が苦労して生活しているのは別世界のように思っている。 

時折みるTV番組で、日本に来た外国人が”コツコツ“と辛抱・勉強して日本の文化や習慣になじみ家庭をもち、ご近所様と交流し生活している様をみると、”拍手“しかない。
それなりに日本で彼らを取り巻く環境を好きになろうとしている。
家の息子はこの先、日本で彼らのマネが出来るだろうか?




(一昔前の、在日中国人の“故郷へ錦を飾る夢”- その終焉) 約9年前、近所の焼肉チェーンで、息子と同級生の中国人家族とパッタリと顔合わせ。
ご夫婦(ご主人は日本人)の口から、”来月から、旦那も定年になりこれを機会に上海に移住するんですよ!“と奥さん。
それを聞いた私達は“おめでとうございます!” つまり語らずも、そのために特に奥さんは慣れない日本でパート等で長年苦労して蓄えた虎の子をもってして、在日中国人の定石通り中国に事前にマンションを買い帰郷に備えるは、常識となっている
ご夫婦は中国と日本の同胞からも羨ましがられ、中国で日本での年金や蓄えで、仮にもこれからの高齢者の経済的苦労をしなくて良いはずである。

しかし直ぐに私は、この中国人の奥さんの中国経済の読みとは異なり“可哀想だが、比較的短期間で日本に戻るようになるのでは?”と予感しました。
中国、特に上海は何しろ物価が高い。
そして一番の鬼門は、ご夫婦の年齢から、万一突然に重篤な疾病を患った際には、日本人もビックリする高額な医療費、更に入院の際には家族以外に付き添いを雇わなければならない。
永住権を持っている中国人は、日本と中国を行ったり来たり、そして病気・手術・出産の都度、日本に戻って、また中国へが普通です。

(私の場合: このまま日本で、耐える経営を続けるより、虎の子の蓄えを”自分へのご褒美、N.Y留学“で使い果たそうと・・
留学でN.Y.に渡ったのは1988年だが、野心などもうとうありませんでした。 
動き出していた8~90年代のバブルは、何故かわたしには“思い付き景気”のように映りました。
 それよりも従業員は高学歴化・中間層子女と変わり、職人型からサラリーマン型に。 そのころ既に週休2日だの、店側へ技術指導の要求があり、従業員確保は更に厳しさを増していました。
これは一度、人生リセットだなと思いました。

そして中学生の頃からアメリカは“あこがれの国”でした。
思い出せばある日、近所で不良と言われている少しハーフのようなお姉さんの家から流れる当時のアメリカンポップス”悲しき片思い(ヘレンシャピロ)“。
何か自由にあふれる国、アメリカのイメージが突然、新鮮に私の中に出来上がっていきました。 

全てお金の切れ目は縁の切れ目か?)
 ただアメリカは持ち金も無く裸一貫で行って、活かしてくれる場所ではありません
アジア人の顔立ちで、片言の英語で何処で不法に雇ってくれる場所が有るのでしょうか? さらに基本学生ビザでは働けません。 日本人が不法で働けるバイトは奪い合い状態、時にはイミグレーションの査察も入ります。
良く人間平等といいますが、アメリカでは東洋人は常に格下扱いされて普通です

私もN.Yでの生活は毎日が新鮮で、人も面白い。
その上、自身が夢を持ちアメリカの学位を取りたい、若しくは安定した職を得たいがためにN.Yで頑張る。 だがそれを支える経済力がなければ、もしくは職を手に入れることが出来なければというのも現実。 アメリカが好きなだけでは、生きていけません

ところで家の息子も、人生がいかに短いかを知っているのだろうか

(夢、憧れで海外へそれも良い - しかし40代半ばからは人生の最終章に備えた方が!)
幸い現在は食うや食わずのご時世でもないが2019年現在、世界中の経済がバブル化しています。 それでも景気をもっと良くしたい?
上がり切った中国の不動産を更に再度暴騰させるとか、ここまで相当インフレ政策で上がってきたアメリカの賃金、物価、株価も更に高騰し続けるのを“期待”するのは分かるが果たして?
当然、日本のお金を海外へ持ち出してもインパクトはありません

海外へ出るも本当に住居費・生活費・その国特有のリスク全て考慮して“PAYする(妥当)”のか?
私などは中国へ行く度に、水が合わず下痢との戦いです、日本の〇〇丸など全然役に立ちません。 本場の中華を食べたいと調子に乗ると危険です、動物性油を多用しています。

ましてや正社員のポストを捨てて、海外へは特に慎重に検討する必要が