先日、足立美術館に行く前に少し山間に入った所にある加納美術館へ
ここでは「広島からのメッセージと加納莞蕾の想い」を観ました
最終日に何とか見ることができてよかったです^^
広島の原爆で亡くなった子どもたちの「最期のことば」や市民が描いた原爆の絵、
被ばくした盆栽がアメリカに渡った物語を描いた絵本「ヒロシマの平和の木」の原画の展示
最期のことばは最初の展示から涙でした><
広島の原爆資料館で展示されていたものだそうですが
焼けただれた中学生3人の学生ズボンや学生服、高等女学校の生徒だった姉妹のセーラー服など
「最期のことば」をつづった手記とともに紹介されていて
当時中学1年だった三上直樹君の言葉は泣けました><
「お母ちゃん、泣いてはいけん、これだけ大きな戦争で、学徒の僕たちが生きておられることのないのは覚悟しとったよ…。
お母ちゃんは人のためになることを…」
爆心地から1・4キロの中広町の校庭で被爆し重傷を負いながらも約4キロ離れた自宅に帰り着き
4時間後に最後まで言葉を言い切ることなく息を引き取ったそうです><
帰ってきたときは、肩や背から血を流し、顔の皮膚は焼けただれ、
手の皮もずるりとむけて15センチほども垂れ下がっていた
死を前に「何か食べたい」という直樹君に、トマトを食べさせると、
口からどくどくと出てきた血の色がトマトより赤かったという・・・
市民が描いた原爆投下後の絵もかなりショッキングなものでした><
前回の人形の企画展の時に多くの人が折った折り鶴も一緒に展示されてました(私も前回来館時折りました)
また安部朱美さんの新しい作品もありました・・・ホッとして癒される作品です
また新しく作られた加納莞蕾の記念碑も・・・
加納莞蕾は戦後フィリピンの刑務所に収容され ていた日本人戦犯の釈放に尽力した日本の洋画家です
除幕式にはフィリピンより、キリノ財団のキリノ大統領のお孫さんたち総勢8名が来日し出席されたそうです
以前、加納莞蕾の四女で名誉館長に話を聞きながら案内してもらったんですけど
加納莞蕾の活動っていうのは素晴らしいなと・・
最後はいつものように抹茶のおもてなし♪アットホームな美術館です
年パスは2000円・・・企画展の度に来てるので役立ってます^^
安来市にあるので毎回足立美術館とセットで来ています
今回はちょっと重いテーマ
被爆者の無念な気持ちや悲しさというのは私は体験していないのでわかりませんが
少しでも知って後世に伝えていかなくてはならないなと改めて感じました
そして加納莞蕾の平和への思いというのも多くの人に知ってほしいなと…
島根県には加納莞蕾の他にも永井隆博士が長崎で大活躍されてました
私もブログ等で島根の偉人について紹介できたらいいなと思っています
この美術館は元々備前焼の美術館で今もたくさん展示がありますが、
私は今のように平和活動に尽力した加納莞蕾の活動を発信して欲しいなと思っています
世界平和をこれからも祈っていきたいと思います