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つれづれなるままに・・・・

井村雅代コーチの結果を出す力

2016-11-14 | 読書

リオオリンピックでメダルを取ったシンクロナイズドスイミング日本チームの井村コーチの著書

「心のスイッチ」を入れた30の言葉が書かれています

 

鬼コーチと呼ばれていますが、私は以前から井村コーチ好きなんです

2004年のアテネオリンピック後に日本チームのコーチをやめて

2008年から中国代表コーチに就任した時は

ライバルチームの監督を引き受けるなんて・・・とかなり批判されましたけど

きちんと中国の選手を鍛え上げてメダリストの選手を育てたことはすごいなと思っていました

橋下徹さんが大阪知事時代教育委員をしていた時、意見が対立したこともあったように記憶してますが

とにかく生きる力と強い信念をお持ちだといつも思ってます

 

今回のリオオリンピックの為に日本チームのコーチに復帰して

僅かな時間で見事銅メダルをチームにもたらしましたが、

その練習は過酷をきわめてやめていく選手もいたといいます

でも・・・それだけのことをしないと今回の日本のシンクロの復活はなかったことだと・・

私は以前から厳しい言葉をかけているコーチをテレビ等で拝見していて感じたことは

厳しい言葉の裏に、選手への熱い思いというか、愛を感じていました

勝負の世界の厳しさを一番知っていてそこで結果を出すために何をしなければならないか、

一見感情的に言葉をかけているように見えるけど、

何がダメで、どうしたらいいか、その結果どうなったかということを

きちんと的確に指導していると思ってました

よくありがちな監督が感情的に怒鳴ってたりするのとは違うと。

私は感情に任せて、叱りつけたり、褒めたりすることは大嫌いで

そういう人を見るたり、そういうことをされるとテンションが下がり聞く耳を持たなくなります^^;

自分がそうなので、人には特に生徒にはそういうことはしないようにしています

この著書にはそういう共感できる話がたくさん書かれていてなるほど・・と思いました

 

芸術をしている人間としては

自分の心を感動させられない人間が、他人の心を動かせるわけがない

という言葉は全くその通りだと思ったし

コーチをされて、現代っ子と接することで感じた今の子供たちの分析も

なるほど・・そうだよなって思うことばかりで共感できました

私も、共感できる部分を参考にさせて頂いて今後の指導や自分の子供たちへの

言葉がけなどに活かすことができたらなと思いました

特に今、我が家には受験生がいますので、上手に声掛けできたらいいなと思いました

 

最後に、私が一番ガ~ン・・・と頭を殴られたのは

諦めた自分と一生一緒にいなくてはならない…という言葉

 

私自身がまさにそうなんですが、今思うと諦めずにやり遂げる方法はあったに違いないと思う

今でもそのことは後悔しているし、特に息子にはどうしてそういう決断をしたのか?と突っ込まれます

内容をここには書きませんが、息子はどうやら私の親から話を聞いたようです

私はあの時に親の反対を押し切って自分を貫けばよかったと思っていて

孫である子供たちに、未来や可能性があるのだからやりたいことを貫けと、私の親はよく言いますが

それをさせてくれなかった親には、大人げないけどその時の気持ちをいまだにぶつけることがあります

どうしてそれをさせてくれなかったの!!!

周りの大人や学校の先生など多くの人が親を説得してくれたんですけどダメだ!の一点張り><

勿論、最終的に自分の判断でそうしたわけですから自分の責任でもありますが、

結局、私がずっと後悔してる限り、それを見て親も少なからず後悔してるんだろうと思うのです

だから子供たちにそういうことを言うのでしょう

そして私も、彼らにいろいろな可能性があると信じているので

それを最後まで貫かせようといつも思っています

そうさせることで、もしかしたら私のあの時の思いが少しずつ雪解けするのではないかとも思えます

そして、子供たちに後悔しな人生を・・・と呪文のように言うので

私の残されたこれからの人生、悔いのないものにしたいと思ってます

 

ちょっと話がそれてしまいましたが、

井村コーチの熱い言葉は厳しいけど優しさに溢れていて励まされました

あっという間に誰でも読めちゃう本だと思います