父が逝った日の空は綺麗すぎて怖いくらいだった
父蜷川幸雄がゆっくりと死に向かう一年半 光は眩しく、世界は驚くほど美しくなっていった
そんな父の死に向き合う日々を写した蜷川実花さんの写真集
冒頭こう綴られていました
朝起きたら信じられないくらい空が青くて、あまりにも綺麗だった。
どうせ逝くならこんな日がいいよね、って思った。
蜷川さんの写真というとカラフルでポップで華やかなお花っていうイメージだったのですが
この写真集は全く違っていました
とにかくとても自然って言うか何気ない日常の風景ですがそのなかに美しさとか優しさ
そういうものが感じられる写真です
なんていうのでしょう・・・自分の大切な父の死と向き合っている中で感じられるものを表現してるって言うか
なにげない小さなことって言うか 例えば今日の空の色とか雲とのコントラストが美しいとか
道路わきに咲いている草花の素朴な美しさ 宍道湖の湖面がキラキラしてたり
こういうことにふと感動したり癒されたりすることって私もよくあるんですけど
きっと同じような感覚だったのかな??と勝手に想像してしてしまいました
勿論私の感性など蜷川さんの足元にも及びませんが(笑)
疲れてバタバタしている時なので写真の美しさにとっても癒されましたし
お父様への思いもつづられていてなんだかとってもほっこりしました