私が風呂に入るのは、ほとんど明け方でまだ暗い。
目覚まし時計に起こされて風呂のスイッチをいれ、また眠る。
1時間ぐらいのちまた目覚まし時計が鳴り、風呂へ行く。
風呂では湯船の縁に頭を乗せ、手足を引掛け、蜘蛛のような格好でまた寝る。
どうせ寝るのだから電気は消して真っ暗だ。
41.5度くらいのぬるめの風呂で1時間くらい寝ているときもある。
2時間くらい寝たときもある。
汗がチタ、ピタ、ポタと出てくると気もちがいい。
湯船から出るころも、まだ外は暗い。
ローソクに火を付ける。
湯船から出て体を洗い、頭を洗う。
ローソクの火が湯気のなかでゆらめいて、不思議と落ち着く空間をつくっている。