いつからここまで太ってしまったのだろうか。
若いときは(おっと、いまも若いけど)、ずーと痩せていて、ウエスト70cmのズボンをはいて飛び跳ねていた。
それがどうしたことだこの腹、なんとかしなくちゃ。
痩せていたときは、食べものを食べるのが辛かった。
朝飯、昼飯、夕飯を食べるのが辛かった。
食べきるのに疲れてしまうほどエネルギーを必要とした。
食べ終わったときに汗がびっしょりで、疲れてすぐ横になりたいほどだった。
食べものを食べて旨いと思ったことなど1度もなかった。
そして、いつも思った。
なんで食べなくちゃならないのだろう。
食べないと死んじゃうんだろうな。
もっと簡単に食べられるものないのかな。
たとえば宇宙食のように、ストローかなにかでチュチュッと簡単に済ませられるような食べもの。
ないのかな?
あるとき、なにか知らんけど太りだした。
嬉しかった。
どこまで太るのだろうか、食べるものがなんでも美味しい。
どんどん食べた、美味い。
屁が出る、今までになく屁が出てそして臭いがきつい。
なんだこれ、ここどこだ?
トイレで倒れてた。
やばい、これやばいんじゃない?
それから減量、夕飯ぬき。
痩せる痩せる、おもしろいほど痩せる。
1日500g 減っていく。
8kgおとした。
ここらでいいか。
それから、太ったり痩せたり、自由自在になった。
だけど今はちょっと太りすぎ。
私のお風呂は長い、ぬるい温度で1時間ぐらいはいる。
太って肉が付くと、湯船にしゃがみ込むとき、湯面と尻まわりの肉とが共鳴してパポ~ン!といい音がする。
この音が鳴り出したら要注意だ。
ぬるい風呂で1時間ほどひと眠りする。
気もちがいい。
指がふやけたころ湯船から出る。
からだが重い。
なんだこれ、なんで重いのだ。
地球で生きて行くってこんなに重かったのか。
少し痩せなくちゃ。
すぐにも始めなくちゃ。
今日はいいとして、明日から始めよう。
そうしよう、今日はいいよ、明日からにしよう。
明日からにしよう。