先週は去年からシニア日本語教育専門家としてブラジルのベレーンに派遣されている元青年ボランティアの同期がポルトアレグレに遊びに来てくれた。
17年ぶりの再会。僕は彼女のメキシコ派遣後の経歴は全く知らなかったのだが、基本的には日本で非常勤として日本語学校をいろいろ掛け持ちしてきたそうだ。
今回の来伯では日本語教育の専門家として派遣され、地域の日本語学校を巡回しては、各地で日本語教師の育成・養成のために研修・指導しているそうである。
ずっと前からこのシニアボランティア派遣プログラムには興味があり、自分が応募条件である年齢が40歳も超えたので、いつかこのプログラムを通じてブラジルまたは他の国に派遣されたいなあとは思っていた。
でも、現時点では受験したくない。
第1の理由は日本語教師を指導・養成することにあまり興味もなければ、その適性・資格もないことである。
正直ブラジル人の生徒に日本語を教える方が100倍面白い。いつまでもプレイヤーでいたいのである。
また、シニアとしてはまだ若いので、誰も僕の言うことに耳を傾けないだろうし、日本語教師との人間関係の構築・維持も難しそうだ。
第2の理由は報酬である。
話をいろいろ聞いたら、報酬がかなり低い。そもそもあまり興味がもてない日本語教師の育成の仕事のために、今の仕事を辞めるのだったら、それなりの報酬が高くないとやっていられない。
もちろん教師を指導する事は僕にとって新たな挑戦であり、そこから学べる事も多々あると思う。でも、少なくとも現時点で僕がやるべき仕事とは思えない。10年後か15年後かな。
また、以前からいつかは日本で日本語教師をやってみたいとこのブログで書いてきたが、日本で日本語教師をされている方のブログなどを読むと、何か意欲をそがれる事ばかりを目にする。
安月給。やる気のない生徒。先生同士の確執。身分の不安定さ。
逆に海外で日本語教師をされている方のブログの方が自分の現在の仕事に充実感を感じられている気がする。
となると、現状維持で変化のない人生になってはしまうが、今のままでブラジル人生徒に日本語を教えていく方が一番楽しいのかなと思わずにはいられない。
そんな事を改めて考えさせられた元同期との再会でした。