
この日は恒例の歓迎遠足。
いつもは我家のすぐそばの公園が目的地だったのが
今年から少しはなれた海岸になりました。
由紀子は海が大すき!
でも、由紀子にはその変更がよくわかっていない!
大好きな海に行くなんて思ってもいないみたい・・・。
ただただ、お弁当の事で頭がいっぱいなのです。
母には一つ心配なことがありました。
それは由紀子が海に行くと必ず全身ずぶぬれになる事・・・。
『ちょっと足だけ入っていい?』
『おひざぐらいまではいい?』
『手をついてもいい?』
『あー!お腹が濡れちゃった。
もう全部浸かってもいいでしょう?』
ざぶ~ん!!!
言葉ではなく表情で訴えながら
じわじわと海の中へと沈んでいくのが常なのです。
遠足の朝、
担任の先生方にその心配を伝えました。
すると交流学級の担任の先生
「つっぱっとですか?」
(方言で・・・「溝にはまった」を「溝につっぱた!」という。それと同じ意味)
(´▽`*)アハハ「はい!つっぱります。」
担任の先生もびっくり
恐がりだから海にも近づかないと思っていたみたいです。
全ての着替えを持って出発した由紀子。
きっと先生方の監視がきびしかったことでしょう・・・・。
みんなよりも20分も遅れて戻ってきた由紀子の姿は
出発の時とは全く違った姿で・・・
舐めたら塩味がしそうな姿でした。
でも、無事に戻ってきてよかった!よかった
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