ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

再会

2003年07月25日 | ゆきちゃんの日記
昨日の夢サイトでのハプニングです。
県立図書館の帰りに○サイトでアイスクリームを食べている途中でのことです。
由紀子が突然、耳を抑えて走り出しました。

私は訳もわからず慌てて由紀子を追いかけました。
かなり遠くまで逃げた由紀子をやっと捕まえて訳を聞いたら
「M原T子先生!嫌だ!!!!」
と叫びました。

その名前は以前の学校でお世話になった養護の先生です。
2年前に結婚をして長崎へ転勤されました。
「え?先生がいたの?」
「先生、いやだ~~!」
そうか・・・再会へのこだわりがまた始まっているようです。

由紀子は特別な思い入れを持った人と別れた後に再会する事がとても苦手です。
予告をして再会する事にはだいぶん慣れてきたのですが、
今日のように心の準備が無いまま突然目の前に現れるとパニック状態になってしまうのです。

フルネームで答えるほど由紀子はT子先生が好きだったんです。
下の写真はT子先生の結婚式の時にお花を渡す役目をいただいて
式に参加させていただいた時の写真です。
いろいろな思い出が由紀子の中に溢れ出してきたんでしょう・・・。

自分の心の中の情報を上手に整理できない由紀子は
再会という場面でこの思い出の情報に押しつぶされそうになるようです。
だから逃げるんです。

抵抗する由紀子を必死に引っ張ってもとの場所に戻ってきたのですが、
由紀子は完全にパニック状態になっていました。
周りのお客さんが注目して、先生にも迷惑がかかりそうだったので
少し離れた席に座らせて先生にアイコンタクトで申し訳ないとお詫びをしました。

KENちゃん親子も先生とは懇意にしていたので、
KENちゃんママが私に代わって由紀子の状況を話してくれたようです。

幸い先生はそんな由紀子のこだわりをよく知っていてくださるので「いいよ!いいよ!」といってくださって
遠くから由紀子に声をかけてくださいました
遠くに先生を感じながらしばらく時間をすごした由紀子は別れる時になって大きな声で
「せんせい、さようなら~~!」と何度も叫びました。

大好きな人に会いたいのに会えない・・・由紀子の悲しいこだわりです。

この日、先生は赤ちゃんを抱いていました。(*^^*)
今度チャンスがあったら由紀子に心の準備をさせてもう一度会っていただこうと思っています。
その時は赤ちゃんを由紀子にも見せてやってください。
                       
コメント
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