ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

ピアノ

2003年11月13日 | ゆきちゃんの日記
2週間ぶりのピアノのレッスンです。 

前回ピアノのふたを開ける事すら拒否した由紀子ですが、
意外にもすんなりレッスンに行く事を承知しました。 

やっぱりピアノは弾きたいんだ!と確信をもちました。 

今日はちゃんとピアノの蓋を開けて弾く事を約束して
現川(うつつがわ)へ向かいました。 

2週間ぶりの現川はすっかり晩秋の景色に変わっていました。 

今日のレッスンはどうなるだろう?

ちょっと不安もありましたが、由紀子を先生に任せて
母はカメラを片手に里へ降りてゆきました。 

どうぞ!うまくいきますように!!
(*人*) オネガイ 
 

1時間後に戻ってみたら
由紀子がピアノを弾いている姿が窓越しに見えました。 

(~▽~@)♪♪♪よかった! 

そう思ったのもつかの間、
先生が伴奏をつけようとしたら大きな声で
「ひとりで!!」と叫んで完全拒否をしています。
 
それからはまた本を投げたり、
ピアノをたたいたり! 

先生が次のステップに進もうとした事に
抵抗をしているようです。 

しばらく様子を見ていましたが、
このままではいつまでも同じだと思ったので
中に入ることにしました。 


由紀子は私の顔を見ると
また気まずい表情をして下を向いてしまいました。 

「どうして先生の言う事が聞けないの?」
 
私に大きな声で叱られて

「ごめんなさい!」

謝った由紀子ですが、

顔を見るとかなり疲れて興奮しているような表情をしていました。 

これでは指示がはいりません。 

少しクールダウンしてやる事にしました。 


ひざに抱いてゆっくり由紀子を揺らしながら、
私の中に少し後悔が沸いてきました。 

由紀子はちゃんとピアノを弾いて、
今日の約束はちゃんと守れたのに・・・。 

私は大きな声で怒鳴ってしまった・・・。
(。_。;) ゴメンネ 

それから、先生と二人で由紀子を誉めることに・・(笑)
 
すると由紀子の表情も緩んで
誉められた事にうれしそうに答えるようになりました。 

そして、もう一度ピアノを弾いてくれることになりました。 

そのピアノに私が伴奏をつけてみると、
由紀子は何も抵抗もなく弾き続けています。 

うまくいきそ~~と、
言いたいのですが・・・
悲しいかな私は上手に伴奏が弾けません。

即興で弾くなんてとても無理です。(;^_^A) 

その時、先生がもう一台のピアノで伴奏をつけてくれました。 

音が重なってきれいなハーモニーになりました。 

由紀子も気持がよかったのでしょう、
それから何曲も先生とセッションを続けていました。 

やっと由紀子が先生とのレッスンを受け入れてくれたようです。 
 

音楽は一人で楽しむものだけではなく、
人と楽しむ事もできると由紀子に知って欲しい。 

会話はうまくできなくても、
音楽で人と心を通わせる事ができたら・・・。 

そんな思いでレッスンをお願いした母です。
 
きっと先生となら楽しい時間が持てるようになると思います。 

次回のレッスンがとても楽しみになりました。 


=END=
コメント
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