ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

現川

2005年01月20日 | ゆきちゃんの日記
音楽レッスンの日です。 

そして、今日は由紀子が大好きなK村先生が
現川に来て一緒に音楽を楽しんでくださることになっています。 
 

最近、外出を嫌がることが多くなっている由紀子ですが、
現川のレッスンは何も言わずに出かけることができます。
 
やはり楽しみなのだと思います。 
 

現川ではいつもの通りH崎先生が駅で待っていてくれました。 

最初はH崎先生とレッスンです。 

最近先生は由紀子の音楽に対する型にはまったこだわりを崩すことに
挑戦してくださっています。 
 
うまく歌えないといや! 

楽譜通りに音楽が進まなければいや! 

音が少しでも違うのもいや! 

これが由紀子が音楽を気軽に楽しむことへの
壁になっているのかもしれません。 

今日の先生は一切楽譜を持ってきていませんでした。 
 

先生はゆきこに好きなように鍵盤を叩かせます。 

手のひら全体で鍵盤を叩いたり、
時には手を胸の前に組んで、
そのまま鍵盤を叩いて体中に音を響かせたりしています。 

けっしてお行儀のいい弾きかたではありませんが、
先生は横に座ってその音に伴奏を付けていきます。 

そのうちに不思議と連弾のように音が重なり合って
音楽のようになっていきます。 

「音楽は自由に楽しんでいいんだよ!」 


先生の言葉が少しずつ由紀子に届いているような気がします。 
 

レッスンが終わったところに
K村先生が来て下さるはずなのですが・・・。 

予定の時間になっても先生は現れません。 

忙しい先生なので、遅れることもあるだろうと
最初はのんびり待っていたのですが、
なかなか先生は来られませんでした。 

由紀子がだんだん不安そうに・・・。
 
…o(;-_-;)oドキドキ 

携帯にK村先生から電話が入るのですが、
現川は山に囲まれていて携帯の電波が届来にくいので
すぐに切れてしまって話ができません。 

きっとK村先生も連絡が取れなくてハラハラしているんでしょうに・・・。 
 

1時間が過ぎて、JRの電車の時間が気になってきた時、
やっとK村先生が来ました。 

学校でお仕事ができて遅くなってしまったのだそうです。 

もう時間がなかったので、
ギターで一曲歌を歌っただけで終わりでしたが、
帰りは家まで車で送っていただきました。 

先生は由紀子に何度も謝っていましたが、
由紀子は先生に会えただけでとてもうれしかったようです。 


夕飯を食べた後に私の横に座って
「K村先生来たねぇ~!」と、
うれしそうに話していましたから・・・。 


遅れても約束を守って来て下さった先生の気持ちは
由紀子にしっかり届いています。


=END= 
コメント
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