ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

おくんち行きの続き~~!

2005年10月08日 | ゆきちゃんの日記
学校に行っても、
バスに乗る瞬間も
由紀子はとても落ち着いていました。 


家でのあの不安定さはなんだったの?

そう聞きたくなるような由紀子の様子でした。 

由紀子のリュックには先生が作ってくれた
今日のスケジュール表がぶら下げてありました。 

いつものように一つ一つの行動が細かく記入されています。 

そして、リュックの中にはマジックペンが・・・。 


これは終わったスケジュールを消すためのものだそうです。


準備万端ですね。 
(y^^y)ピースピース 
 

由紀子がバスに乗るのを確認してから
F井さんと車でバスの後を追って私たちも長崎へと向かいました。 
 

今回の大きな目的は長崎の公会堂で

「龍踊りを見る!」 


公会堂には有料の桟敷席があって、
広場を囲うように幕が張られてありました。

おかげで子どもたちは幕の隙間からしか
龍おどりを見ることができません。 

去年まではこの幕はなかったそうで、
桟敷席の後ろからも見ることができたらしいのですが・・・・ 

由紀子たちの学校だけではなく、
幼稚園や保育園の子どもたちも見学に来たのですが

この幕のおかげで全く見えなくてそのまま帰っていきました。 

お金を払わない人には見せないって事ですか? 

長崎市は何て心が狭いのでしょうか!
(¬ε¬)ぶぅ 
 

ただ、由紀子はその中でも一番いい場所をゲット!

龍踊りも見られたようです。 




でも、神経が少しピリピリしているようで、
周りの子どもたちが自分にちょっとでも触ると

「触らないでください!」

と文句を言ってました。 
みんなごめんね!!!
m(_ _;)m ゴメン!! 
 

その後は、出店をのぞきながら町を歩いたのですが、

その途中に由紀子が苦手な浜の町のアーケードがあります。 

そのことに気がついた瞬間、
由紀子の表情が固まりました。 

すぐに一緒にいたU田先生が
アーケードには行かないと説明をしてくれたようで、
また歩き始めましたが、
アーケードの前の鉄橋に着いたときには
由紀子の顔に汗が噴出していました。 
 

その鉄橋の上の出店で買い物です。 


少し落ち着かない様子の由紀子でしたが、
10分ほどたった所でパニックの兆しが始まりました。 
 
私・・・・つい由紀子の傍に駆け寄ってしまいました。 

今思えば軽卒だったような気もします。 

もっと先生に任せるべきだったかもしれない・・・。
\(_ _ )ハンセイ 
 

でも、とりあえずは由紀子は落ち着きを取り戻して、
その後はみんなと一緒に行動することができました。 

そして、帰りもみんなと一緒にバスに乗って帰ってきました。 
 

こうして、無事におくんち見学も終わって一安心です。 
 

その後の由紀子の様子ですが、
かなりの興奮状態が続いています。 

おくんち見学にいけたことが
よほどうれしかったようです。 

そして、自信につながったようで
出来なくなっていた事がまた少しできるようになりました。 
 


今まで、学校では苦手な事を
後ろから押されてがんばってきました。 

でも、今の学校では

「やめてもいいんだよ!」

とみんなが言ってくれます。 

「無理はしなくていい」

と、由紀子の立場から考えてくれます。 


そんな中で、
今回は自分で「やる!」と決めました。 


つらいこともたくさんあったでしょうが、
そんな気持ちの時には我慢できるのかもしれません。 

今由紀子が感じているのが本当の達成感だと思います。

=END=
コメント
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