由紀子は学校に行く前に
必ず今日の学校の予定をチェックします。
今日も朝食の後に
いつものチェックをしていた
由紀子の表情が少し曇りました。
その予定表には午前中の欄に
「ポスターを貼りに行く」
という事が書いてありました。
由紀子が苦手な校外学習です。
「ポスターを貼りに行かない!」
(。>。<。)ウッー
いつもなら、ここで私が
「嫌なら行かなくてもいいんだよ!」
というのですが、
母は少し考えていることがありました。
「お外に行きたくないの?
それならば学校に行って先生に『行きたくない』って言いなさい。」
一学期にいろいろなことで不安定になっていた由紀子を
私はずっと守ってきました。
時々は出すぎたことをしていると、
自分で自覚しながら・・・、
それでも由紀子の心の安定の為と
あえてやってきました。
でも、最近の由紀子を見ていると
そろそろ私は少し後ろに下がっても
大丈夫だと思えるようになって来ました。
学校の先生方も由紀子のことを
よく理解してくださるようになってきたし、
何よりも由紀子が先生方を信頼して来ていると思うからです。
だから、今日はわざと
「自分で先生に言いなさい!」
と少し突き放してみたんです。
冷たく言ったわけではありませんよ!
もちろん優しく言いました。(笑)
そして、学校で・・・。
教室での自分の荷物をロッカーにしまった後で
由紀子は担任のU田先生に向かって
「行かないんだ!」
「行きません!」
と必死に訴えていました。
でも、主語がない!(笑)
それじゃ、わかってはもらえないよ!!(笑)
由紀子が焦っているのがよくわかりました。
今にも泣き出しそうな顔でした。
自閉症の悲しさで、
いつもと少しでも違う展開になると
動揺してしまうんですよね・・・。
そんな由紀子を見て、
過保護な母は突き放すと言いながら、
陰で先生に事情を説明せずにはいられませんでした。
(ダメな母だよね!!\(_ _ )ハンセイ)
結局この日の校外学習は
由紀子の意思を確認してもらった上で
免除していただきました。
お迎えに行って由紀子に
「自分で言った?」
と聞いたら笑顔で
「うん!」
と答えてくれました。
意思表示をすれば大丈夫だとわかって
ホッとしたようです。
ほらね!ゆきちゃんが嫌だといえば
先生はわかってくれたでしょう?
こだわりが強い由紀子は、
出来ないことがいっぱいあります。
でも、そんな由紀子だからこそ
自分が出来ないことはちゃんと相手に伝えられるように
なってもらいたいのです。
そして、母もこれからは
少し離れたところから由紀子のことを見守るように
心がけていこうと思っています。
=END=
必ず今日の学校の予定をチェックします。
今日も朝食の後に
いつものチェックをしていた
由紀子の表情が少し曇りました。
その予定表には午前中の欄に
「ポスターを貼りに行く」
という事が書いてありました。
由紀子が苦手な校外学習です。
「ポスターを貼りに行かない!」
(。>。<。)ウッー
いつもなら、ここで私が
「嫌なら行かなくてもいいんだよ!」
というのですが、
母は少し考えていることがありました。
「お外に行きたくないの?
それならば学校に行って先生に『行きたくない』って言いなさい。」
一学期にいろいろなことで不安定になっていた由紀子を
私はずっと守ってきました。
時々は出すぎたことをしていると、
自分で自覚しながら・・・、
それでも由紀子の心の安定の為と
あえてやってきました。
でも、最近の由紀子を見ていると
そろそろ私は少し後ろに下がっても
大丈夫だと思えるようになって来ました。
学校の先生方も由紀子のことを
よく理解してくださるようになってきたし、
何よりも由紀子が先生方を信頼して来ていると思うからです。
だから、今日はわざと
「自分で先生に言いなさい!」
と少し突き放してみたんです。
冷たく言ったわけではありませんよ!
もちろん優しく言いました。(笑)
そして、学校で・・・。
教室での自分の荷物をロッカーにしまった後で
由紀子は担任のU田先生に向かって
「行かないんだ!」
「行きません!」
と必死に訴えていました。
でも、主語がない!(笑)
それじゃ、わかってはもらえないよ!!(笑)
由紀子が焦っているのがよくわかりました。
今にも泣き出しそうな顔でした。
自閉症の悲しさで、
いつもと少しでも違う展開になると
動揺してしまうんですよね・・・。
そんな由紀子を見て、
過保護な母は突き放すと言いながら、
陰で先生に事情を説明せずにはいられませんでした。
(ダメな母だよね!!\(_ _ )ハンセイ)
結局この日の校外学習は
由紀子の意思を確認してもらった上で
免除していただきました。
お迎えに行って由紀子に
「自分で言った?」
と聞いたら笑顔で
「うん!」
と答えてくれました。
意思表示をすれば大丈夫だとわかって
ホッとしたようです。
ほらね!ゆきちゃんが嫌だといえば
先生はわかってくれたでしょう?
こだわりが強い由紀子は、
出来ないことがいっぱいあります。
でも、そんな由紀子だからこそ
自分が出来ないことはちゃんと相手に伝えられるように
なってもらいたいのです。
そして、母もこれからは
少し離れたところから由紀子のことを見守るように
心がけていこうと思っています。
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