ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

台風

2006年09月17日 | ゆきちゃんの日記
台風が長崎を通っていきました。 

なんと、我が家の屋根は無残にはがれて、
骨組みがむき出しになってしまいました。 

飛ばされたのは台風が佐世保に上陸をする1時間ほど前でした。 
 

家ががたがた揺れてすごく怖かったので、

「お家がこわれちゃうよ~~!」

と、由紀子と冗談を言いながら抱き合っていたら、
玄関のチャイムが

「ピンポン!ピンポン!ピンポン!」 
 

外はすごい風なのに誰? 
 

恐る恐る開けてみたら、
おじさんがすごい形相で 


「お宅の屋根が飛んで、
うちの壁を破ったり、
ガラスを割ったりしている!」

!!( ̄▽ ̄)乂  
 

「え=!」
(〃・o・〃) 
 

外に出てみたら、
空き地を挟んだ裏の家の壁に大きな穴が空いています。 

上を見上げても我が家の屋根は見えないので、
私たちにはどうなっているのかはわからないけど、
裏からは見えるらしいのです! 
 

「すみません!
でも、この風の中ではどうにもできませんよね。
困ったなぁ・・・」

と言うと、
おじさんもハッと我に帰った感じで静かに 


「知らなかったじゃろ?
教えておこうと思って・・・!」
( ̄△ ̄;) 


ですって・・・(笑) 
 

きっと、ガラスが割れたりしてパニックになって、
とりあえず我が家へ走ってきたのだろうけど、
本当にどうにもならないです。 

ケガをした人はいないみたいなのでよかったけど、
こんな時どうしたらいいんでしょうね?! 


おじさんは風の中、また戻って行きました。 
 

我が家は借家だからとりあえずは大家さんに連絡することにしました。 

すると大家さんの所も瓦が飛んだらしく、
そちらもパニック状態。 

市内は大変なことになっているようです。 
 
 
バタバタしている内に、
急に外が静かになって、
夕やけみたいに赤い光がさしてきました。 

外に出てみたら、
小さな青空とその周りに不気味に渦を巻いた雲。 

台風の目です。 


大村湾を進んで、
この直後に佐世保に上陸をしたそうです。 
 

幸いにも、この後に吹き返しも雨もなかったおかげで、
我が家の被害は広がらずにすみました。 

ただ、停電でテレビもパソコンも使えなくて
由紀子は退屈な時間を長くすごさなければなりませんでした。 

「台風が行ったら、電気をつけようね!」

と、繰り返す由紀子。 

パニックになるのではないかと心配をしましたが、
暗くなっても懐中電灯を握り締めて、
じっと我慢をすることができました。 
 
エライ! 


=END=
コメント
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