ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

お友達

2006年09月18日 | ゆきちゃんの日記
今日は朝から台風の後始末です。 

屋根は大工さんが板を張って
ブルーシートを掛けてくれました。 

応急処置ですが、
これで雨が降っても大丈夫でしょう。 

一安心です。 
 

長崎のまーまーは
2ヶ月前に買った新車が台風の倒木にやられて、
助手席側がボコボコになったと言ってきました。 

台風はあちらこちらにいっぱい傷跡を残していきました。 
 

ため息が出るようなことばっかりですが、
今日はちょっと元気になるようなことがありました。 
 

午後から時間が出来たので、
私はパソコンで由紀子の写真の整理をしていました。 

担任の先生に学校での写真をもらっていたので、
それをアルバムにしようとクラスの集合写真を見ていました。 

すると、横から由紀子が覗き込んで 


「お友達だ!」


と、言いました。 
 
私はこの一言で胸がいっぱいになりました。 
 

去年のあの辛かった頃のことです。 

由紀子はよくみなさんから 

「新しい学校には慣れた?お友達はできた?」

と、声をかけられました。 

そんな時に由紀子は 

「お友達は学校には来ない!」 


驚くほどきっぱりとそう答えていました。 
 

私にはその答えの意味がよくわかりました。 


由紀子にとってお友達はあの6年3組のみんなでした。 

小学校の交流学級のみんなの事を言っているのです。 

私には、この言葉はとても辛いものでした。 

由紀子の為と思って養護学校への進学を決めたのですが、
あの頃、由紀子はその学校にうまくなじめずにいました。 

自分の思いをうまく言葉にできない由紀子が、 

「自分はみんなと一緒に中学校へ行きたかった!」 

と訴えているように思えて仕方がなかったのです。 
 

あれから1年が過ぎました。 

由紀子はいつの間にか
養護学校の中に自分の居場所を見つけ、

クラスのみんなの事を
「お友達」と呼ぶようになっていました。 
 

当たり前のことなのかもしれません。 

でも、私は本当にうれしかった! 

うまく言えないけど、
心にずっと引っかかっていた物が、
すーっと流れて入ったような気がしました。


=END=
 
コメント
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