ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

音楽へのこだわりについて その1(自閉症の特性39)

2016年04月12日 | 自閉症の特性
由紀子は音楽に対して強いこだわりを持っています。
これも聴覚の問題なのかもしれませんが
ちょっと違うのかも?

聴覚については
これまでにも何度か書きました。


今回は由紀子の
音楽そのものへのこだわりについて
書いてみようと思います。


でも、面倒くさいこだわりで
一回では書ききれないので
数回に分けて書きます。



まずは幼少期の話です。

由紀子は3才の頃まで
ほとんど喋らない子でした。

でも、言葉が無いわけではなく
テレビのCMや歌は唄っていました。


そして、名前を呼ばれても
振り向くことはありませんでした。


これ、自閉症を最初に疑う時のセオリーね!?(笑)
d(ー.ー ) ネッ


でも、由紀子は普通に呼んでも振り向きませんが
名前にリズムを付けて呼ぶと・・・・

パッと振り向いてくれました。


♪ゆ~き~こ~ちゃん♪
 ヽ(▽⌒) オーイ 

と、呼ぶと

ヽ( ´ ▽ ` )ノ ・・・「はい!」は無しだけどね!?(笑)


なぜか音楽には反応をしてくれていたんです。

音楽だけが由紀子とのコミュニケーションの手段でした。


だから、小さなころは
たくさんの音楽を聞かせたし
童謡もいっぱい歌ってやりました。

小さな頃から記憶力がよかった由紀子は
ほとんど喋らないくせに
歌だけはよく唄うようになりました。


桃太郎の歌も、浦島太郎の歌も
全てフルコーラスを歌えるし、

「リンゴのひとりごと」や
「みかんの花咲く丘」・「ヤシの実」など
今の若い人は知らない童謡まで・・・


保育園の若い先生に
「ゆきちゃんが歌っているのは何の歌ですか?」
と聞かれたこともありました。
o(〃^▽^〃)oあははっ♪


由紀子との生活は
まるでミュージカルのようになりました。(笑)


それが・・・

大きくなるにつれて
音楽へのこだわりが出て来て

いつからか・・・覚えてしまった曲を
聴くのを嫌がるようになりました。
(;^_^A アセアセ・・・


童謡だけではなく
アニメの歌やCM曲
私や姉たちが聴いていた曲
クラッシックまで・・・


この音楽のこだわりのせいで
由紀子の生活はすごく不便になりました。


学校時代は、音楽の授業でパニックになるし

運動会の時に流れる音楽が嫌で
その時期はパニックの嵐です!!

((_ヾ(≧血≦;)ノ_))きぃぃぃぃっ!


スーパーの中にも音楽が流れるので
入れなくなりました。

そして、人と楽しく歌ったり、
踊ったりすることもむずかしくなりました。


私たちの生活の中には、音楽が溢れています。

普通の人は聞き流すことができるので
あまり気づいていないかもしれませんが
由紀子と一緒にいると、
その事がよく分かります。




ここまで書くと
由紀子は音楽が嫌いになってしまったように
思われそうですが

そうではありません。

今でも、音楽は大好きです。


では、なぜ曲が聴けなくなったのか?
なのですが・・・

正直、よく分かりません!
(ー_ー;)ゞぽりぽり


でも、好きだった曲ほど聴けなくなるので
きっとドキドキしてしまうのだろうと思うんです。



きっと、由紀子頭の中にはたくさんの引き出しがあって、
その中に、たくさんの記憶が圧縮されて入れてあるのだと思います。

懐かしい人に会うと言うことは、その引き出しの中から
その人の思い出を引っ張り出すことになるのですが、

引き出しは一度開けると、圧縮されていた情報の全てが
 一気にあふれ出て・・・由紀子の処理能力を超えてしまうのだと思います。

と、書きましたが、
それと似たような事が
音楽に対しても起こっているのかもしれません。


長くなってしまったので
今日はここまでとします。



=END=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする