由紀子は音楽に対して強いこだわりを持っています。
これも聴覚の問題なのかもしれませんが
ちょっと違うのかも?
聴覚については
これまでにも何度か書きました。
今回は由紀子の
音楽そのものへのこだわりについて
書いてみようと思います。
でも、面倒くさいこだわりで
一回では書ききれないので
数回に分けて書きます。
まずは幼少期の話です。
由紀子は3才の頃まで
ほとんど喋らない子でした。
でも、言葉が無いわけではなく
テレビのCMや歌は唄っていました。
そして、名前を呼ばれても
振り向くことはありませんでした。
これ、自閉症を最初に疑う時のセオリーね!?(笑)
d(ー.ー ) ネッ
でも、由紀子は普通に呼んでも振り向きませんが
名前にリズムを付けて呼ぶと・・・・
パッと振り向いてくれました。
♪ゆ~き~こ~ちゃん♪
ヽ(▽⌒) オーイ
ヽ(▽⌒) オーイ
と、呼ぶと
ヽ( ´ ▽ ` )ノ ・・・「はい!」は無しだけどね!?(笑)
なぜか音楽には反応をしてくれていたんです。
音楽だけが由紀子とのコミュニケーションの手段でした。
だから、小さなころは
たくさんの音楽を聞かせたし
童謡もいっぱい歌ってやりました。
小さな頃から記憶力がよかった由紀子は
ほとんど喋らないくせに
歌だけはよく唄うようになりました。
桃太郎の歌も、浦島太郎の歌も
全てフルコーラスを歌えるし、
「リンゴのひとりごと」や
「みかんの花咲く丘」・「ヤシの実」など
今の若い人は知らない童謡まで・・・
保育園の若い先生に
「ゆきちゃんが歌っているのは何の歌ですか?」
と聞かれたこともありました。
o(〃^▽^〃)oあははっ♪
由紀子との生活は
まるでミュージカルのようになりました。(笑)
それが・・・
大きくなるにつれて
音楽へのこだわりが出て来て
いつからか・・・覚えてしまった曲を
聴くのを嫌がるようになりました。
(;^_^A アセアセ・・・
童謡だけではなく
アニメの歌やCM曲
私や姉たちが聴いていた曲
クラッシックまで・・・
この音楽のこだわりのせいで
由紀子の生活はすごく不便になりました。
学校時代は、音楽の授業でパニックになるし
運動会の時に流れる音楽が嫌で
その時期はパニックの嵐です!!
((_ヾ(≧血≦;)ノ_))きぃぃぃぃっ!
スーパーの中にも音楽が流れるので
入れなくなりました。
そして、人と楽しく歌ったり、
踊ったりすることもむずかしくなりました。
私たちの生活の中には、音楽が溢れています。
普通の人は聞き流すことができるので
あまり気づいていないかもしれませんが
由紀子と一緒にいると、
その事がよく分かります。
ここまで書くと
由紀子は音楽が嫌いになってしまったように
思われそうですが
そうではありません。
今でも、音楽は大好きです。
では、なぜ曲が聴けなくなったのか?
なのですが・・・
正直、よく分かりません!
(ー_ー;)ゞぽりぽり
でも、好きだった曲ほど聴けなくなるので
きっとドキドキしてしまうのだろうと思うんです。
きっと、由紀子頭の中にはたくさんの引き出しがあって、
その中に、たくさんの記憶が圧縮されて入れてあるのだと思います。
懐かしい人に会うと言うことは、その引き出しの中から
その人の思い出を引っ張り出すことになるのですが、
引き出しは一度開けると、圧縮されていた情報の全てが
一気にあふれ出て・・・由紀子の処理能力を超えてしまうのだと思います。
その中に、たくさんの記憶が圧縮されて入れてあるのだと思います。
懐かしい人に会うと言うことは、その引き出しの中から
その人の思い出を引っ張り出すことになるのですが、
引き出しは一度開けると、圧縮されていた情報の全てが
一気にあふれ出て・・・由紀子の処理能力を超えてしまうのだと思います。
と、書きましたが、
それと似たような事が
音楽に対しても起こっているのかもしれません。
長くなってしまったので
今日はここまでとします。
=END=