ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

ゆきちゃん通信 No16 その1

2002年04月15日 | 新聞 ゆきちゃん通信
これは由紀子が一年生になったのをきっかけに
お世話になった方たちに郵送していた新聞です。
それを日記風にアップしました。
もともとの新聞としてPDFで見ることもできます。

2002年4月15日発行


ゆきちゃん通信No16

その1


久しぶりの通信になりました。
実は、
「今年は転勤するのではないか」と・・・
勝手に思っていました。

その時の為に2 月頃から
由紀子の転校先などを一生懸命に考えて、
胃が痛くなるような思いをしながら
いろいろと準備もしてきました。

でも、蓋を開けてみたらお父さん7 年目の勤務。

えー!それじゃあ私の努力はどうなるの・・・?
~(-゛-;)~

なんだか気が抜けたような状態で4月を迎えました・・・

と、言い訳をしつつ今回の通信は、
いつも春になるとお伝えしなければならない『お別れ・・・』です。

お伝えしたい事がたくさんあるので今回に限り二枚での発行です。


お世話になりました。そしてありがとうございました!!

※校長先生



今春、定年退職をされました。
入学してから3 年間、
毎朝校門で由紀子を迎えてくださった校長先生

二年生の時には
教室の移動の途中に校長室をのぞいては
お仕事のお邪魔をしていた由紀子でした。

どんなに忙しくても笑顔で相手をしてくださった校長先生が
由紀子は大すきでした。

校長先生がつけてくださった
『姫』というあだ名が
先生方の間ですっかり定着しています。

最後まで由紀子のことを
とても心配してくださっていた事を
みなさんにうかがいました。

本当にありがとうございました。



※K林先生





二年生の時の交流学級の担任のみどり先生です。

校長先生と同じでこの春、定年退職をされました。

学期の初めの頃はよく行方不明になっていた由紀子でしたが、
ぜんぜん慌てず温かく由紀子を見守って下さいました。

帰りの会でタンバリンを叩きながら
子ども達と踊って歌っていた先生の姿が忘れられません。

三年生になってからも帰り道、
先生の教室からタンバリンの音が聞こえると
走って行って廊下で一緒に歌っていた
由紀子に気がついていらっしゃったでしょうか・・・。

いつも穏やかでやさしかった先生に
由紀子だけではなく、ついつい焦ってしまう私も
救われる事が何度もありました。。

いつまでもお元気で・・・。



※T中先生



三年生の交流学級の担任の先生です。

転勤で福江を離れられました。

いつも細かくY田先生と連絡をとってくださって
毎日の由紀子の生活をとても大切にしてくださいました。

おかげさまで交流学級での由紀子は
自信に満ちてのびのびと過ごす事ができました。

T中先生の旅立ちの日はすごい雨でした。

お別れをしている途中で由紀子は
「濡れた、濡れた!」と、言って
私が持っていたタオルをくれといいました。

てっきり自分を拭くものと思っていたら、
なんとT中先生の背広を拭き始めました。

人に対するそんな思いやりの心が育っていた事に
びっくりしました。

お身体に気をつけてがんばってくださいね。


※M原先生



保健室の先生です。

3月に結婚され転勤して旦那様の所へ行かれました。

『ご機嫌いかが?』の合言葉が
もう聞けないことがとても淋しいです。

結婚式でお花をプレゼントする役目を頂いて
式の一場面に参加させていただきました。

先生のドレス姿に感激したのでしょう
家に帰ってから、いろいろな物を身にまとっては「
ドレス!」と、鏡の前で悦にいっていました。

先生は5 組の副担任のような存在でした。

いつも優しい言葉掛をありがとうございました。

お幸せを心からお祈りしています。


※Y田先生



由紀子にとって一番大きな別れは
担任のY田先生です。

隣りの小学校へ転勤されました。

先生とはここに書ききれないほど、
いろいろな事がありました。

楽しい思い出がいっぱいです。

きびしく叱られても由紀子は
Y田先生の事が大好きだといいました。

こだわりの強かった由紀子の壁をこわして
ここまで成長させてくださった先生・・・。

本当にお世話になりました。

『4月の8日から学校!Y田先生・・・・・・いない!』

4月のはじめに由紀子がつぶやきました。

一生懸命先生との別れを受け入れようとしている
由紀子の気持が伝わってきました。

そして、5組で一緒に勉強してきた
けんたくんとあすかさんも
中学校進学の為に長崎へ行ってしまいました。

楽しかった5組に一人残った由紀子・・・。

でも、由紀子は毎日がんばっています。

由紀子は先生と市内の特殊学級交流会で
またお会いできるのを楽しみにしています。


=END=
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新学期

2002年04月08日 | ゆきちゃんの日記
今日から4年生の始まりです。

5組の担任の先生はまさ子先生

まさ子先生はお母さん先生です。

今日は眼帯をしての登場でした。

バレーボールをしていて負傷したとか…。

転任そうそうお気の毒です。

そのかわいそうな先生に向かって由紀子が一言

「目が恐い!」(笑)

そして交流学級の先生はとしき先生!

なんと、独身の男の先生でした。

母は少し予感がします。

また由紀子の新しい恋の予感です。

うふふふ・・・!

楽しい4年生になりそうだね!


=END=
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新しいおうち 

2002年04月05日 | ゆきちゃんの日記
3月30日予定通り引越しをしました。

由紀子が新しいお家に着いたとき家の中は
ダンボールでいっぱい。

片付けの間の由紀子をどうしようか・・・
と、思っていたその時、

由紀子は自分で荷物を乗り越えて部屋の中に入って行き、
前の家で居間に置いてあったソファーの上に
ちょこんと座って平然と本を読み始めました。

四方は箱に囲まれているのに全く無視!

まるで自分の居場所を見つけたようでした。

このソファー少し壊れています。

もし、転勤だったら捨てようと思っていました。

でも、このソファーが由紀子にとって
とても大切なものだったことにはじめて気がついた私です。

このソファーのおかげで由紀子は
スムーズに新しい家になじんでいきました。

まだ、居間から離れているトイレが少々恐い由紀子ですが、
これは慣れるのを待つしかないようです。

さあ!ここで新しい1年をまたがんばろうね!


=END=
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