インドで最も人気が高く、世界でも「聖書」に次ぐベストセラーとされる「ギーター」のエッセンスは、下のコラムに良くまとめられています。
この中で私に一番響いた言葉は、「幸せ」には三種類あり「純質」「激質」「怠質」に分けられるという下りです。
怠慢な酔いや激しい快楽に溺れるコトなく、純粋な幸せを追求すべしという教えで、身に積まされました。
「純粋な幸せ」を得る為に、「ギーター」は己のカルマ(宿命)を全うすべしと教えています。
私にとって一番重要なカルマは「世界を書くこと」で、これを全うできたら「純粋な幸せ」を得られそうです。
「純質」は成果にこだわらない「幸せ」ともされ、己のカルマは「神に捧げる」モノなので、周りから評価されなくても善いと悟しています。
その代わりちゃんと「神」には届かせねばならず、そうした「祈り」が無ければ「幸せ」には到達できないともしています。
こうした「教え」は日本人にも響くようで、アマゾンのレビューは非常にバズッております。
ここではほぼ好意的な意見のみが観られ、最後の方のレビュー「カースト礼賛の経典」のみが鋭い反対意見を述べています。
確かに「ギーター」は宿命を強調しているので、インドのカースト制度を強固にして来たと言えます。
それが不平等を生み経済発展の妨げになっているのも確かで、「生まれつきの宿命」などは無いに越したコトはないと思います。
しかし「ギーター」は、そうしたカルマも全て「神の夢」で平等だとしています。
経済的な不平等も「夢の中」ではさして意味を持たず、そうした「ギーターの夢」がインド人を明るい性格にしていると思います。