真の動物福祉牧場を目指して

辛辣なる誅九

いよいよ曹希聖の自己批判は、回想から分析へと移って行きます。
自己批判(総括)のスタイルは何パターンかに集約されており、誅九はその中の一つです。

これは「九つの仇を誅つ」スタイルで、それを如何に辛辣に誅つかで総括の評価が量られました。

自分の過ちを辛辣に批判する事は、革命を達成する為に同志を鍛える目的で行われ、日本赤軍の例に観るようにそれは過酷で非人間的な行いでした。

希望の目的はそんな野蛮な革命に終わりをもたらす事で、その為に何ぴとも批判を挟む事の出来ない圧倒的な自己批判を展開します。
それは共産革命の先頭に立った希聖自己の批判から、革命そのモノの批判へと通じて、学生達にその過ちを認めさせます。

今回は九つの仇を並べてみる所までとします。 これは草稿なので後に修正するかと思いますが、ザッと書き出してみます。

1.「豪紳を無差別に打倒した事」
豪は富農、紳は地主を差します。 これは党が農村を支配する為に必要でしたが、農村の文化と機能を徹底的に破壊しました。

2.「農民を兵隊とした事」
党は初期から農民をゲリラ兵に革命させてましたが、政権を取ってからも農民を動員し続けました。
親子、夫婦は別居を強いられ、軍隊式生活を農村に押し付けました。

3.「食糧を戦略物資とした事」
党は食糧の価値を兵糧としてのみ量り、野菜、果物の栽培を禁止して穀物だけを作らせました。
その兵糧は、農民が飢えている時も海外の共産革命への支援として送られ続けました。

4.「知識人を排斥した事」
党は初め都市の知識人等によって作られましたが、政権を握った頃には農村出の幹部等が実権を握り、彼等は都市の知識人にコンプレックスを抱いていました。
毛の思想は単純化されたモノで、充分な批判精神を生みませんでした。

5.「宗教を排撃した事」
空想的社会主義は宗教の無い世界を理想として描きましたが、それは寛容さに欠けた潤いの無い世界でした。

ここまでは対外的な行いについての自己批判でしたが、後の4つは自己のエゴについての批判にします。

それは、権力欲や出世欲、劣等感と復讐心、残酷さと放逸(薬物依存) 、食欲と性欲などから、己の徳を過信した過ちを率直に認めます。

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