真の動物福祉牧場を目指して

発展途上国の首都

 昨日は世界文化遺産の町パタンと、ヒッピー文化の町タメルを散策して沢山の写真を撮ったので、旅ブログらしく写真主体で語ろうかと思いましたが、アプリに問題が発生したようでアップできないので文章だけに切り替えます。

 カトマンドゥは言うまでもなくネパールの首都ですが、気候の良さと水の美味しさでデリーを遥かに上回っており、文化的にも開かれていてインドのどの街よりもずっと国際的で発展しています。
 なのでインドの金持ちはカトマンドゥに住みたがり、通貨と言葉もほぼ共通しているので将来的にカトマンドゥはインドの首都になるかも知れません。

 これは実際に多くのインド人が望んでいるコトで、デリーもカルカッタも夏場は50℃近くまで気温が上がるので、とても人が健康的に暮らせる所ではなく、車とバイクも増え過ぎて温暖化を加速させ、自らの首を絞めております。

 大気汚染の問題も深刻で、カトマンドゥもバイクが激増してベトナムのサイゴンの様に煩くなってしまいましたが、山々に囲まれた高地で雨もよく降るので、低地の渇き切ったインドの街より遥かに空気は澄んでいます。

 何よりもネパールはヒマラヤの伏流水がタダで飲める国で、これは農業にも使われるので食も美味しく人を良くする力があります。
 一方インドの水は日本人だとまずお腹を壊すシロモノで、水は買わなければ飲めないのが旅行者の常識です。

 そんな水で育った食は生命力が低く、腐り易くて人を良くする力を持ちません。
 この水の汚染は大都市化したカトマンドゥでも問題になっているので、タイの様にEM(有効微生物群)によって改善されるコトを強く望みます。

 カトマンドゥでは急速な人口増加も問題になっており、バンコクの様に一極集中が行き過ぎてしまっています。
 貧しい山岳地帯や農村の人々が都市に憧れて出て来てしまうのは世界共通ですが、カトマンドゥに彼等の雇用を生む工業基盤があるとは到底思えません。
 
 その為サービス業に流れる人が圧倒的に多く、それは明らかに供給過多な過当競争を生んでおり、これはどの発展途上国にも観られる宿命の様で、特にカトマンドゥではその虚しさと哀しさが顕著に現れています。

 そんな希望の持てない「発展途上国の首都」では、日本と韓国に出稼ぎに行くコトを目標とする若者達がとても多く居ります。
 特にチベット系の若者にその傾向が強く、ブッダナートの側には日本語と韓国語を学ぶスクールが数十件も軒を連ねていました。

 わたしはそうした語学スクールにパソコンを使わせて貰いに行きましたが(PCならば画像をアップ出来ると通知されたので)、彼等はなかなかシャイで日本語を余り喋らず、パソコンもスマホで撮った写真のアップ方法が分からずに断念しました。

 それでも若者達は日本への出稼ぎに希望を持って勉強していたので、ちゃんとした日本人の教師が居ればスクールの過当競争でも優位に立てるだろうと提案しました。
 この出稼ぎブームはこれからも発展して行くかと思え、ベトナムと同じく若者の人口率が高いネパールと日本との絆をより良きモノにする仕事もやり甲斐があるかと思えました。
 
 
 
 
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