ウィキペディアではメソポタミアで4千年前くらいに発祥したとされますが、もっと昔から在ったと発見されるのは確実に思え、考古学は常にそうやって進歩して来ました。
物語では文字の起源を一万年前のトゥルクに求め、それはマントラ(真言)を岩に刻むスタイルで発祥したとします。
ヒマラヤを旅した人ならば、岩に刻まれた「オームマニペメフム」を必ず目にしたかと思います。 それがいつ刻まれたのかは定かでありませんが、最古の文字が真言だったとするのは説得力を持つでしょう。
何故ならそれは僅か六文字でありながら、人類の全ての祈りを包み込むからです。
これは日本にも「南無妙法蓮華経」として受け継がれ、創価学会曰く192ヵ国で数千万の人々の祈りと成っています。
直訳すると「妙なる法よ 蓮華と経てゆけ」になり、「妙なる法」については約千年前の天台大師が120通りに解説しましたが、その現代版が必要かと思い「120の妙なる法」をブログに書きましたので、よかった参考にしてみて下さい。
この真言がチベット語で六文字なのは、オーム(🕉️ 南無)が一文字で記されるからで、これはしばしば「躍動する人」を表す象形文字として描かれ、意味もそれに近いと言えます。
この字を見ると解るように、チベット語は子音と母音が合体して一文字を成しており、子音だけの文字というのは在りません。
これは日本語と共通する世界でも稀な言語で、発音と文法も多くが共通しています。
民族的にもチベット人と日本人は近いとされ、同じ型の遺伝子を持つ人類が日本列島とチベット高原に到達したのは、共に約三万年前だったというのが最新の知見のようです。
「文字について」話しを戻しますと、子音を表記する言語は細部に捕らわれてしまい、多様性と柔軟性を持てないと思われます。 それは実際に、アルファベット言語が他の言語を取り入れられないコトからも明らかでしょう。
一方、母音表記に統一した言語は大らかで、英語の発音はどうしても間延びしてしまい下手ですが、どんどん取り入れています。
話し言葉も大らかで誰でも楽に発音できるので、いつか地球が言語の統一へ向かう時代には、きっと重宝されるコトでしょう。