真の動物福祉牧場を目指して

魔顔(マカオ)の顔になる

 広州からマカオまでは高鉄(新幹線)で一時間足らずで、胡(フー)と流河(ルーガ)は2人っきりになりたくてそこへ行きます。
 
 ここは曾てポルトガルの植民地で、一応今でも国境を有していますが、実際には完全に中国に飲み込まれており、フーの様な金持ちはフリーパスで入れます。
中国が「アジアのラスベガス」を狙う?マカオ・カジノ王逮捕の衝撃

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ラスベガス以上の収益を誇る世界一のカジノシティー・マカオで、「新カジノ王」こと太陽城集団のCEOが突然逮捕された。マカオの全カジノの約半分を傘下に収めているといわれ...

ダイヤモンド・オンライン

 ここも「毛沢東時代」の平等社会を目指す「党」によって締め上げられており、胡CEOと昵懇(じっこん)の仲だった周CEOは逮捕されてしまいました。
 周は人気カジノ「ベネチアン」と「パリジャン」のCEOで、それは「リスボン」や「ギャラクシー」などの古くて闇社会の臭いがするカジノを駆逐していました。

 「ベネチアン」には屋内に運河が流れており、その川底には客が投げた硬貨が溢れ反っています。
 私は魔顔でクレジットカードの不調によりお金に困ったコトがあり、その時はこの運河とベネチアンのフードコート(食べ残しがハンパじゃない)にずいぶん助けられました。

 フーとルーガはベネチアンの貴賓室で最高レートの麻雀に臨み、2人のこれからの運を試します。
 それは千点一万ドルの麻雀で、マカオでは一般向けの台でも一回の勝負で一万ドル以上動くコトはザラです。

 麻雀のルールは高レートでは日本式が人気で、赤は3の数に3枚入っています。(タンヤオとチャンタの両方で使える)
 日本の雀荘と違うのはカンでもご祝儀(3万ドル)が貰える点で、3の牌をカンすると3千点も得られます。

 この勝負は半チャン一回で一億円近く動き、世界一の金持ちが集まるマカオでも最高のレートです。
 フーの持ち金は二億円ほどで、これは借金取りに捕まったら無くなるお金なので、ギャンブルに投じても惜しくはありませんでした。 
 
 高レートではしばしば2人タッグで勝負に臨みますが、ここはルーガの強運に賭けてフーは観戦に回ります。
 貴賓室は四方と天井から監視カメラで見張られ、「通し」や牌のパスなどは出来ないとします。

 この勝負でルーガは初戦を落とし、二回戦目もオーラスでラス目まで追い込まれ、フーはこれまでかと観念します。
 しかしそこで流河は起死回生の四闇槓(スーアンコウ)単騎を上がり、トップを取ります。
 
 勢いに乗った彼女は次戦も字一色(ツーイーソー)を上がり、これは一撃トップで二億円もの勝ちになります。
 それからもルーガは連勝し続け、最後には国士無双13面待ち(天衣無縫)までツモって客をみんなパンクさせます。

 その夜の勝ち分は二十億円にも上り、その5%が場代として支払われ、これはベネチアン始まって以来の報酬となります。
 更にルーガは役満を全て「中」で上がったので、その映像は「伝説の勝負」としてネットに流され、またしても「偉大なる中華の復興」としてバズってベネチアンの客寄せに多いに貢献しました。

 
 
 
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