こうした国会乱闘は台湾では恒例になっており、それにはイグノーベル賞すら贈られています。
これについてはYouTubeで沢山報じられていますが、わたしは動画はWi-Fiがないと観れないので文章だけ載せました。
台湾議会は常に民進党と国民党が、無党派の支持に頼って政権を担って来ており、この両党の対立は国民的な対立にまで発展しています。
国民党は「中国共産革命」によって大陸から追い出された漢民族の党で、民進党はそんな漢民族によって支配されて来た台湾原住民の党です。
この両党が対立するのは宿命的ですが、共に台湾の民主主義を守り通し、大陸中国も民主化するコトを国是とする点では手を握り合えています。
今回の「中国女性革命」に対する両党の見解は、若くて血の気の多い議員が多い民進党からすれば「大陸光復」の絶好のチャンスであり、この機に乗らないようなヤツは腰抜けのジジイだと罵ります。
しかし、永年に渡って共産党と対峙して来た国民党の長老は、まだ革命の情勢を分析するコトに時間をかけるべきで、大陸に侵攻するタメの特別作戦を決行する時ではないと若手議員を嗜めます。
こうした国の存続を大きく左右する決議案が真っ二つに割れた場合、それは口だけの議論では治まらず、手が出てしまうのも致し方ないかと思います。
若手議員と長老議員は格闘で相手を屈服させて意見を通そうとし、初めは経験値の高い長老がカンフーで若手を翻弄しますが、体力ではやはり若者には勝てず屈服させられそうになります。
この格闘の様子をつぶさに観ていた「光復党」の党首ラクシュミー(楽須弥)は、長老議員を支持するコトに決めます。
光復党の議員にはラクシュミーと最近結婚したSFF隊員のビジェイもおり、彼と格闘で渡り合える議員は居りませんでした。
アレクサンダーの末裔であるビジェイは若手議員を捻り倒して屈服させ、年輩者に暴力を振るうのは礼儀知らずだと叱咤します。
第3政党の光復党が国民党に付いたコトで、決議案は「革命の行方を慎重に見守る」で決着します。
こうした回りくどさは民主主義の弱点かも知れませんが、軍部の独断による暴走を防ぐには議会の権威を保つ必要があります。
光復党は大陸の「女子革命突撃隊」とほぼ一体の組織として知られているので、民進党支持者の若い世代も単に腰抜けだから静観するのではないと読んで納得します。
台湾は光復党を通して「女性革命」に対し支援を続けており、そのお陰で北京の100万人もの革命軍は経済的にまったく不自由しませんでした。
ラクシュミーは個人的にも世界のビリオネア人脈から支援金を集め、それは満洲で蜂起した愛新覚羅傑の馬族(アウトロー集団)に贈られて、新たな満洲国を打ち立てようという彼等の革命運動も経済的基盤を持ちます。