まずは本末究竟等の「相」についてですが、それは天の川銀河で1番進化した惑星「萌」として描いており、そこでは全ての国の人々が1人の女神を信仰して団結していて、彼女は転生活仏(トゥルク)として生まれ変りずっと世界を導き続けます。
ここでまた「女性」による統治が理想的な理由を挙げますと、男性はみんな互いに競い合う性質が強いので、1人の男による世界統治など絶対に男達は認めません。
その点で女性ならば男達も喜んで受け入れ、女達も女権拡張の極みである女神の顕在(けんざい)を喜ぶでしょう。
続いて組織としての「体」の本末究竟等を描きますと、それは企業も国家も宗教組織も、全ての「体」は女神の意向に沿った経済活動を行い、無益な過当競争や搾取、飢餓や戦争などはもう無くなった世界とします。
そうした理想的な体制は人々の「心」に善い「作」を成して、彼等の芸術性を開花させ自然との共感力を高めます。
これは食への感謝の気持ちを高めるコトも意味し、自然を頂いて己の命がまた新しく蘇る「力」を得たコトに感謝します。
次に本末究竟等がこの世界に顕在した「因縁」を物語りますが、それは「核戦争後の世界」を描いた「ナウシカ」のような戦いの果に、世界を救った女神の顕在が転生信仰に経(つな)がるとしました。
またそれは、惑星「萌」が地球よりも一万年は先に進んだ文明だと云うコトであり、その永生きした文明に蓄積した知識の量は地球を遥かに上回ります。
もう少し「因縁」について語りますと、本末究竟等の惑星「萌」を描こうと思ったのは、ル-グィンのスペース-オペラ小説で描かれている惑星「冬」に影響を受けたからで、それはジョージ-オーウェルの「1984」のようなとても寒い進化を遂げた星なのですが、わたしはその対極を行く暖かい星を描きたく思いました。
続いて「果報」へ移りますと、こうした「女神の星」として永く進化した文明は、とても多くの「果」を実らせます。
それはもう「どうしても他の惑星に伝えたい」と思うほどに募り、その「心」が地球に誕生したトゥルク(秀祥)と響鳴して結ばれます。
こうして「報」はトゥルク間の交流により地球へもたらされ、それは近未来の地球の危機を救うという「果報」を生みます。
すこし物語が先走りましたが、最後にわたしが描く「本末究竟等」を短歌7首で詠んでまとめます。
−− 先を行く 星の存在 信じれば わが星想う 心も洗わる −−
−− 幸せな 女神の星は 永生きし 心の果報は 銀河へ広まる −−
−− 信仰は 1人のトゥルクに 集まりて その神性は みなを励ます −−
−− 微細なる ご先祖様(微生物)と 共生す その意味を知り 体(組織)は進化す −−
−− 力得て 萌立つ命 蘇生する 病んだ星(核汚染)をも 浄化(消化)すご先祖 −−
−− 土はみな ご先祖様の 体だった 彼等を浄土に 導く義務あり −−
−− 土と人 義農の世には 解り合う みんな等しく 廻る輪の仲 −−