今回は久しぶりに七首の歌を紹介しようと思い、「秀祥の歌」と題しましたがこれは「秀逸な発祥の歌」を意味するとします。
まず紹介するのは‘50年代アメリカの女性シンガーソングライターの歌で、キャロル-キングがその元祖とされますが、あえて無名のまま終わったコニー-コンバースを挙げます。
この「なんて悲しく、なんて愛おしい」は秀祥(しゅうしゃん)の歌のタイトルにも相応しく、彼女が15歳まで過ごした東チベットの優樹(ユーシュー)を謳ったモノとします。
‘50年代のアメリカは世界の頂点に立った黄金期とされ、そこで一番活躍したアーティストはピート-シーガーとジョニー-キャッシュでした。
まずはシーガーの代表曲を挙げると、それはやはり「Home on the range」(牧場の家)でしょう。
これは前にも紹介したのでハショりますが、弾き語りで唄いたい歌 No.1 です。
キャッシュは貧しい農民の出で、若い頃は刑務所にも入れられましたが、晩年は最期まで刑務所でのチャリティー-ライブを続けて多くの囚人を励ましました。
彼の代表曲「Walk the Line」は映画のタイトルにも成っており、目的に向かって「真っ直ぐ歩む」コトの大切さを歌っています。
次にキャロル-キングの代表曲を挙げますと、「You got a friend」が藤井風にカバーされてリバイバルしていますが、‘50年代に絞れば「One fine day」かと思います。
これはカーペンターズのカバーがヒットしましたが、16歳でデビュー当時のキングの弾けっぷりも聴いて欲しく思います。
ビートルズも‘57年からインディーズで活動しており、その頃はよくチャック-ベリーをカバーしていました。
その中でも「Too many monkey business」は特にトンガっており、ジョンの若々しいシャウトが聴けて好きです。
ビートルズはサイケデリック-ミュージックの発祥にも「Tomorrow never knows」などの秀逸な足跡を遺していますが、この音楽ジャンルを確立させたのは‘65年デビューのピンクフロイドと言えます。
デビューアルバム「夜明けの口笛吹き」はその秀逸な発祥で、彼等は同じコンセプトのアルバムを作らず常に新たな道を開拓しました。
最後に日本のルーツ-ミュージックと現代ロックシーンを融合させた、沖縄のネーネーズを挙げます。
エスニック-サウンドをテクノに取り入れた細野晴臣も秀逸な発祥と言えますが(「源氏物語」が特にスゴイ)、ネーネーズはそれよりも魂の籠もった伝統音楽を聴かせてくれます。
その代表曲は「平和の琉歌」で、秀祥にもチベットの伝統音楽をフィーチャーして歌って貰おうと思います。