流河(ルーガ)の生い立ちについては無料でダウンロードできる漫画「闇っ子」のストーリーをほぼ踏襲しましたが、少し捻りを加えた部分もあります。
それはルーガを性奴隷への道から救った金持ちのボンボンと、より真剣な恋愛関係に陥るというシナリオです。
そこではボンボンの両親が2人の仲を引き裂く為にルーガの片目を抉ったとし、それによってボンボンは流河との結婚を諦めます。
その後ルーガは闇っ子たちの為に孤児院を開き、それが「女子鉄道突撃隊」(実在する)を経て「女子革命突撃隊」に発展して行く物語を描きました。
それから彼女は革命運動にボンボンを巻き込み、広州−マカオ−香港−台湾と冒険の旅を共にしますが、未だにゴールインは出来ていませんでした。
ボンボンの名前も単に胡(フー)としか付けておらず、上海閥の若手ホープとしながらも、その性格や活躍はあまり描けていませんでした。
そこでまず彼にちゃんと命名するコトにし、それには胡錦濤よりも胡耀邦から取った方が相応しい気がします。
それは耀邦の死が天安門事件の引き金となり、その追悼集会は49日間に渡って百万人以上の人々を集めたからです。
秀祥の49日間の葬儀はその記録を破って史上最大となり、そうした環境下で流河と耀郷(やおしゃん)は結ばれるとします。
この「結ばれる」にはディテールが要り、ルーガは性奴隷にされていた時期もあるので「性」にトラウマを抱えていて、そう簡単にゴールインは出来ませんでした。
しかし神話では一心同体とされるパールワティーが子供を産み、その姿に憧れを抱いた流河はとうとう耀郷と結ばれます。
これによってルーガは過去のトラウマを完全に乗り越えて、その想いは歌姫としての彼女の声を明るく朗らかにします。
そのお目出度さはロックバンド「光復党(ライト-リバイバル-パーティー)」のセカンド-アルバムにも大きく影響し、そのタイトルを「ヒーリング-ライト」とします。
これは秀祥の人生から影響を受けたタイトルでもあり、彼女の歌をカバーしてリバイバルさせます。
流河の歌声は人々の心を癒す光となり、「光復党」はますます中国での支持率を高めて行きます。