しかし、博愛やヒューマニティーをしっかりと定義した文はなく、それは文学や音楽の永遠のテーマと言えます。
博愛はイデオロギーの根幹を成す「集合意識」なので、これについての議論はどうしても避けられませんが、もうあまり対立的な議論にはせず、党側と人民側の両方に訴える博愛を徳流河は提唱します。
ーー 「イデオロギーの議論」は言葉の定義に話がそれましたが、それが「理想主義の集合意識」であるコトは納得いただけたかと思います。
理想主義と言えばフランスの掲げる「自由、平等、博愛」が代表的で、まずは博愛について議論したいと思います。
しかし、博愛という言葉には「すべての生命を愛する」と云った意味合いがあるので、それについてまた反対意見を闘わせる様な流れにはしたくありません。
因みに「博愛主義=フィランソロピー」という哲学用語もあって、これは簡単に「人類を愛するコト」と訳されますが、「主義」と言うからには実践が伴っており、社会福祉や奉仕活動のモチベーションに成っております。
この「博愛主義」は党も大いに掲揚しているので、その点で党と人民は一つに成れると期待しています。
しかし惜しむらくは、党が一部の人だけを愛して他の人を憎むイデオロギー(観念形態)を持つコトで、そのタメに博愛が薄い愛になってしまっています。
私の希望としては、博愛をもっと大きなモノとして捉えて、「すべての人類を愛する」姿勢を党に持って頂きたく思います。
そうすればきっと戦争の準備に国家予算の10%近くを支出する必要は無くなって、その分を福祉や教育に当てるコトが出来るでしょう。
憎しみを煽る「観念形態」は理想主義とは言えず、「博愛」はそんな中国の遅れたイデオロギーを進歩させる上で、重要なカギを握る集合意識だと考えます。
なので私は次のアルバムのタイトルを「ヒューマニティー-ライト」として、「博愛」の理解を広げるような歌を特集しようと思っています。
この選曲については「すべての人類」からのアドバイスを受け入れたいと思いますので、どうぞ遠慮なく「博愛の歌」をお伝え下さい。 ーー