日本のリテラシー(ネットや本)では、政治的な争いに巻き込まれたアタヤル族が一番フィーチャーされていますが、楽須弥(ラクシュミー)はその南の新高山があるプノン(布農)出身とします。
現在、東洋一高い新高山で暮らしているのはツゥオ族ですが、そんなツワモノ部族も2050年にはさすがに消え去るかと思え、プノンが東海岸一帯を治めるとします。
東海岸には阿美族というのも居ますが、こうした海洋民族は17世紀からオランダや清によって併合され、その支配を嫌った原住民が高山へと逃れたので、プノンとアミやツゥオは元々一つだったと考えられます。
この「どうする家康」の時代の台湾では、日本に劣らないほど多様なドラマが生まれたハズで、特に交易の中継地として栄えた東海岸は、琉球との文化的交流も盛んで独自の文学まで発展させました。
現代に於いても東海岸には日本語を話す原住民文化が色濃く残っており、平野が少ないぶん漢民族の流入は抑えられ、戦後もずっと共通語は日本語のままでした。
布農族は温和な農耕民族で、日本の統治にも上手く順応し、高い生活レベルを誇っています。
国民党が支配する時代になってからは、少数民族はどんどん消え去って行きましたが、プノンとアミだけはその文化を遺せて未来へと発展を続けております。
楽須弥(ラクシュミー)はそんなプノン族の頭目の家に生まれ、部族経営の会社は日本企業の中国進出をサポートする事業で成功します。
そのうち自分達でも大陸で事業を行うようになり、それはプノンの力を集めたビジネスで大成功して、トップのCEOはビリオネアと成ります。
そのCEOはラクシュミーの母とし、彼女は漢名よりもローカル-ネームで呼ばれるコトを好み、その名前「ユーミン-ロックン」は族長名として楽須弥に引き継がれて行きます。