真の動物福祉牧場を目指して

ダラムサラー再訪

 わたしが前回ダラムサラーを訪れたのは25歳の時で、もう17年も前になります。
 このチベット亡命政府の首府は相変わらず観光客で溢れていますが、前は外国人が主だったのが今ではインド人の方がずっと多くなっています。

 今はまだオフ-シーズンで、前回来た夏には下界の酷暑を逃れてツーリストが押し寄せて来て、ホテルは軒並み満室になっていました。
 わたしはかなり町外れの建設中のゲストハウスの部屋を日本人旅行者とシェアしましたが、それでも割高だったのを憶えています。

 今回は『ルンタ』風の馬という30年以上前からある日本食レストランで安宿を教えて貰い、町中の老舗チベット人宿「Loling Guest House」に泊まるコトが出来ました。
 ここは「Free Tibet」を入口に掲げていて日本人を歓迎してくれ、チベット人と同じ値段で泊めてくれるので他のインド人経営の宿の半額以下(600円弱)で泊まれました。
 
 今回のダラムサラー滞在では「チベット子ども村」でボランティアをしようと思って来ましたが、この寄宿学校のブランチはインド中に広がっており、わたしが希望した農業コースはデラドゥンという町の高等学校が特化しているので、是非そこへ行って欲しいと言われました。

 わたしとしては「Sunの物語」で銀河鉄道の出発の舞台とした、この元祖チベット子ども村で是非とも働きたかったのですが、もう充分ボランティアは間に合っているとのコトで今回のダラムサラー滞在はあまり永くはならなそうです。

 しかし、デラドゥンにはヴァンダナ-シヴァ女史が創設した「ナブダーニャ」という有機農法のアシュラムも在るので、わたしが探りたかった「緑の革命の暴力」のその後を知る上で一石二鳥になるかと期待しています。

 今回ダラムサラーに来た目的はもう1つあり、それは若いチベット人僧を1人旅の道連れにするコトです。
 今インドには十箇所の日本山妙法寺が在りますが、その半数のお寺では日本人僧が亡くなってしまいインド人が管理しているのが現状です。
 若い日本人で僧侶になる人は滅多に居らず、一方で若いチベット人僧は多過ぎるくらい居るので、ここは是非とも上手く提携すべきかと思います。

 そんなワケで今日はお寺巡りをしますが、まずはもう2日間通った山の上の方に在るチベット子ども村のお寺で唱題行をさせて貰おうと思います。
 子ども村の食堂ではとても安く食事もでき、そこからの眺めはおそらく何処の高級ホテルよりも上で、そこでじっくり本を読みながら朝食を取るのが日課になっています。

 ダラムサラーには日本人旅行者が置いて行った本がとても沢山あるので、酷暑と喧騒のインド旅行に疲れたら、是非とも長逗留するコトをお勧めします。

 
 
 
 

 
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