今回は歴史的な因縁の戦いについて語るので、その「おさらい」からします。
ここでは「東西冷戦」はひとまず終結したとされていますが、現在でもウクライナでは戦いが続いており、すでに「熱戦」になっている観すらあります。
このままロシアと中国が手を握り続けれるならば、「東西冷戦」は21世紀を通して続いて行きかねず、私達の世代に大きな影を落とすかも知れません。
実際すでに日本人の中国での自由旅行は制限されて、特にチベットは10年以上も前から入境制限が非常に厳しくなってしまいました。
「東西冷戦」は「社会主義 vs 資本主義」と捉えられますが、これは現実的には「専制主義 vs 自由主義」で、かつてのソ連崩壊で専制主義は敗れ去ったかに思われましたが、しぶとく復活してしまいました。
これは中国でも同じで、かつての改革解放時代に民衆はあと一歩で自由を手にする所まで行ったのに、専制によって潰されてしまいました。
この辺の歴史はパールが物語のテーマにしているので、そろそろ彼女のブログにバトンタッチしましょう。
ーー 前回まで「チベット人の戦い」「ウイグル人の戦い」と語って来ましたので、次に私達「ロシア人の戦い」について語らせて貰います。
これは2022年に始まったウクライナやNATOとの軍事衝突に象徴されますが、ロシアが戦争せずには居られない理由は、当然ながら国内にあります。
対外戦争というモノは常に、国内の不満や葛藤を外へ吐き出すために行われ、ウクライナ進攻もそうして起こりました。
私は物語を通して、その「戦いの根源」であるロシア人の不満や葛藤を掘り下げたいと思い、「十六戦旗物語」を書き始めました。
これは私の祖父が書いた「収容所群島」のテーマでもあり、「ロシア人の戦い」は世界史に類を見ない過酷さでずっと続いております。
この戦いは民衆が専制主義を完全に打ち破って、自由を手にするその日まで終わるコトはないでしょう。
私にはソビエト連邦をペンの力で打ち破ったアレクサンダー-ソルジェニーツィンの孫娘として、この戦いを完遂させる責務があると思っています。 ーー