真の動物福祉牧場を目指して

精神文明の勝利

この「終」章もいよいよラストに近づいて来ました。
ここまで読んで来てくれた方には、この章のテーマが「精神文明の勝利」だということは既に伝わっているかと思います。

ここでもう一度それを強調する為に、同じテーマで綴られた芸術作品を紹介したいと思います。

先ずは興行収入で世界一(30億ドル)を記録した「アバター」からで、これはもうすぐ続編も公開されるみたいです。
この映画では物質文明の地球人に対して精神文明が武力で勝利を収めており、これは星の生き物たちとの共闘によりますが、余りにファンタジー色が強くて参考に出来る部分は限られます。

巨大な鳥に乗って戦うことは地球では無理ですが、チベットでは鷹狩りの伝統が残っているので、ターシャ(「チベタンの勇士」で登場)が巨大な禿鷲を使って敵の犬をかっさらう、なんてのは有りでしょう。

「アバター」では最後のシーンで、星の原住民が輪になり精神の力を一つに集めて主人公を復活させます。
こうした精神の集合力を私も物語で描きたく、それはバルドゥ(中有)の儀式で死者を励まし善き道へ導く力として描こうと思います。

次に思い浮かんだ作品は「イージー ライダー」で、これはヒッピー達の精神文明が物質文明に敗れ去る現実を描いており、ファンタジー色を廃する姿勢の今回の物語にフィットします。

精神文明が物質文明に淘汰されていくのは歴史的現実であり、敗れ去る前提で精神文明の輝きを描いた事で「イージー ライダー」は不朽の名作とされています。

もう一つ映画作品を挙げますと、ディカプリオの「ザ・ビーチ」が来ます。
これは新世代のヒッピー映画で、若者たちは南国の離島で精神文明を築こうとしますが、みんな物質文明が忘れられずに脱落して行ってしまいます。

やはり文明には歴史と伝統が必要であり、それを持たないヒッピー達にはチベット精神文明のようなホンモノは創れませんでした。

このヒマラヤの精神文明は、中共による侵略によって世界中に難民として拡散して、欧米でそれは歓迎されて根を張り華を咲かせています。
日本ではまだ華は咲かず、チベット亡命政府やその運営する寺院には支援があまり集まっていないのが現状です。
この日本人の精神文明に対する冷遇は、目先の現世だけを見る物質文明の極度に発展した東京では当然かと思え、チベット亡命政府はもっと精神文明を大事にしている京都などに拠点を移すべきかと思います。

話を物語に移しますと、私が描きたい精神文明の勝利は、やはり人生の総括としてのバルドゥに於ける勝利であり、どんなに現世が惨めに打ち拉がれていても、来世には迫害者らよりもずっと高い境地に生まれ変わってみせるという矜持と、その勝利を描きたいと思います。



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