今日もまた非情な「Political World」(ボブ-ディランの歌)について語りますが、そんな恐怖政治は必ずいつか地上から消え去ると、わたしは信じています。
まずはロシアから論じますと、今年の3月にノーベル平和賞団体「メモリアル」が突然逮捕され、欧州に逃れたメンバーは昨日のBSドキュメンタリー「ロシア 洗脳される国民」で、「歴史を通して観ると、恐怖の時代は突然終わって来た」と語っていました。
それは具体的にどう終わって来たかと言うと、独裁政権のウソが暴かれて一気に求心力を失い、独裁者の命運が尽きて終わりました。
この民主化のプロセス(過程)は最近では「アラブの春」として広まりましたが、シリアのアサド政権はロシアの支援によって辛うじて生き長らえました。
この時にロシアでも民主革命が起こりそうになりましたが、プーチンは「シリアの様な地獄の内戦をしたいのか?」と反体制派を脅し、それを恐れた国民はプーチンに従わざるを得ませんでした。
しかし21世紀の今では、いつ国民が真実に目覚めて立ち上がっても不思議ではなく、情報戦がこれまでになく重要な世界に成りました。
ここではロシアの国営テレビが如何に国民を洗脳しているかが述べられていますが、ロシア国民の中には西欧のメディアから情報を得ようとする人が多く居るコトも書かれています。
こうした「自由世界」のリテラシー(情報、知識)を求めるロシア人の割合は中国人よりもずっと高いので、「恐怖の時代が突然終わる」のはロシアからで、それが中国、北朝鮮、シリア、イラン...と波及して行く未来が描けそうです。
しかし中国の党(ドン)はプーチンよりもシタタカで、実際にソ連が崩壊した時にはその要因を徹底的に分析して、同じ轍を踏まないコトに成功しています。
中国は今プーチンの戦争を支持していますが、この独裁者の命運が尽きた時に、巻き添えを食わないよう上手く立ち回ると予測されます。
それでもこの「地球民主化」のプロセスはどうしても必要に思え、それは「地球環境革命」と同時進行で達成されると予測できます。