前回、中国での共産党に対する人民の支持率が100%だとしたのは、勿論タテマエです。
しかし「党(ドン)」はそのタテマエを通そうとしており、実際に殆どの人民はプロパガンダ(政治洗脳)を受け入れています。
ここでは「祖国統一」が唱えられており、自由主義陣営に属していた香港はすでに「統一」され、次は台湾がその危機に晒されています。
しかし一方で、チベット、ウイグル、モンゴルでは分離独立運動が加熱しており、それを武力で抑え込むコトで国際社会から経済制裁されないよう、慎重にやる必要性もドンは自覚しています。
この 「支持率100%」を追求するドンは、反対派を「再教育中心」(曾ての労働改造所)にブチ込むコトで、その目標をほぼ達成しています。
これは究極のポピュリズム政治と言え、反体制派は表の社会から一掃されてしまいました...(「ネオ・チャイナ」がこれを詳しく描いています)
一方、日本の内閣支持率は30%台で、ポピュリズム政治とは対極に位置しています。
こうした政府に対する批判的な姿勢は、かつて支持率100%を強要された「大日本帝国時代」の苦い教訓から来ている気がし、日本はその教訓を中国に対して伝える義務があると思えます。
軍国主義とファシズムがポピュリズムを発揮するコトを日本人は経験的に知っていますが、それに対する反省はドイツほど成されていない気もします。
日本もかつては、昨日BSドキュメンタリーでやっていた「ロシア洗脳される国民」と同じだったコトを反省し、中国が再びその道へ迷い込まないよう、遠回しなアートと物語でアドバイスしたいと思っています。