真の動物福祉牧場を目指して

「青い山脈」- 暮らし編

 物語は第四章の「青」に入りまして、ここでは青春を語ります。
 それはまだヒトの文明が芽生えたばかりで、青年時代のように試行錯誤を繰り返していたコトも含まれます。

 「青い山脈」は私の母が好きな歌で、彼女も若い頃はよく山登りをしていました。
 今はもう75才で家に籠り勝ちですが、昔はスイスや北欧まで遠征したなかなかのツワモノでした。

 私も若い頃から山に親しみ、てっぺんに登るコトよりも山菜やキノコ取りに熱中しました。
 川で魚釣りもよくやり、自活とまでは行きませんがそれを子供心に目指したのを覚えております。

 シャングリラ地方は平原の民から見ればすべてが山で、畑はほんの僅かしか無く代わりに果樹が沢山あります。
 特に桃の源種である杏子が多いので「桃源郷」と呼ばれ、牧畜も善く行われています。

 おそらく一万年前は狩猟も行われていたはずで、ヤク(毛長ウシ)などはまだ多くが野生だったと思われます。
 狼も長年ヒトのライバルで、今では大半が飼われて犬になっていますが、大昔は野生の王者でした。

 こうした動物達との戦いは描きますが、ヒトどうしの戦いは極力描かないつもりで、互いに助け合うコトでなんとか暮らせる山の厳しさを強調します。

 トゥルクは動物達を善く手なずけ、山猫もペット化してネズミの駆除に役立てます。
 ネコの需要は平原の民にもあり、どんどん増える動物なので交易にも役立てます。

 ヒトが動物界の頂点に立てたのは馬を乗りこなせたからと言え、馬は20世紀初頭まで車の役を担っていました。
 これも交易の品として貴重で、北海道も100年前は馬牧場が基幹産業でした。(「静かな大地」で描かれている)

 暮らしの基本として畑も描こうと思いますが、昔から穀物は交易に頼って来ており、山で育てられる作物と言えば麻とケシくらいなのが現実です。

 麻は一万年前から繊維植物の代表で、動物の毛皮以外で服と言えばみんな麻製でした。(茎を引き裂いて糸にする)
 また、麻の実はオメガ脂肪酸の多い健康食品で、葉も食用に適しています。
 これはTHCやCBDの含有が問題にされたりしますが、最近はタイでもこれは問題なしとされ、新たな食文化の発展に寄与するかと期待されます。
 
 ケシについても太古から、ヒトの苦痛を劇的に抑えるという役に立ち、それは多くの命を救って来ました。
 これは今でも病院では欠かせない薬で、嗜好目的で精製したりしなければ害よりも益の方がずっと多い作物です。
 

 

 

  
 
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