その前にまた、この「発展途上国の首都」をグルっと観てまわり、パシュパティナートで2つのグループと一服ずつボンをした処で書いています。
1つ目のグループは下の祠で若者達が10人ほどタムロして吸っており、2服目は山のテッペンのストューパ(再建中)の側のチャイ屋で、これは大木の影にシートを広げたダケのお店ですが、亭主がボンを回してくれて話し込めました。
彼(ジブンさん)は地元の34代の方で妻と息子(アイス君、8才位)と一緒に店をやっており、カトマンドゥでは日本山も新しく山の上にストューパを建築中だと伝えました。
しかし、カトマンドゥ平野は連日スモッグが立ち込めるので、本来は平野の何処からでも視れるはずが、日本山のストューパは街の中心から遠いので目立たないのでは…と心配している旨も伝えました。
つい7年くらい前までカトマンドゥの空はこんなに霞んでおらず、下界のインドの街よりかはまだずっとマシですが、青空がもうほぼ一年中見られないインドの街の様になってしまうのを、ジブンさんも大いに懸念していました。
この排気ガス公害は全ての発展途上国で起こっており、日本も曾ては同じ道を辿ったコトを話しました。
しかし日本の大都市では電車と歩きが主流に成っており、自転車もヨーロッパ程ではなくとも人気を博しているコトを伝えられました。
カトマンドゥも観光都市としてこれから更に発展して行くには、ヨーロッパの様に自転車ロードを街中に整備して、青空と山の頂きのストューパがちゃんと視える街に成って欲しく思います。
しかし一方で、カトマンドゥを走っているバイクや車は日本製が大勢を占めており、この「死の経済」によって日本人のわたしも恩恵を受けているコトは否めません。
この表題にした熟語は「知の巨人」と呼ばれるジャック・アタリ氏が唱えたモノで、「地球を死に導く経済活動」と云った意味合いです。
「死の経済」はカトマンドゥの川も実際に殺しており、これは人口が急激に増えたコトによる下水リサイクル-システムの不備が原因の1つですが、主因は洗剤の使い過ぎかと考えられます。
この問題は日本で開発された「環境浄化石けん」(サンマーク出版)を国策的に普及させたブータンでは解決しており、より豊かに川の生態系を蘇らせる取り組みも、日本やタイやマレーシアを始め多くの国々で成功を収めております。
最後に「命の経済」として1番の核心である農業についても触れますと、これは農地を搾取する「死の経済」によってかなり弱体化されており、水資源に乏しく温暖化の影響をモロに受けていているインドでは特に持続可能性が危ぶまれています。
農薬と化学肥料に偏り過ぎた農法が見直されるべきなのは、それによって育つ作物がミネラルの多様性を欠くからでもあり、そうした作物は人を健康にする力を持たず、逆に農薬の残留などによって病気をもたらすからです。
「死の経済」によってそうした作物を作らされる農民達は、仕事にやり甲斐を見い出せずに、農家の子供達は親の仕事を軽蔑して街へ出て行ってしまいます。
これとは反対に「命の経済」の農業では、人々を真に健康にする「超微量ミネラル」を含む作物が生産されています。
人体の必須ミネラルの種類は未だに確定していませんが、それらが欠乏するコトで遺伝子が支障をきたしガンなどの慢性病を生むコトは突き止められてきており、将来はこの原子レベルでの遺伝子治療が医療に大変革をもたらすと予測されています。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh1994/13/4/13_4_226/_pdf/-char/ja
「命の経済」が地球上を覆った暁には、これまで搾取されてミネラル-バランスを崩してしまった農地も蘇って健康的な作物を生産し、農民こそが全ての人類の健康を支える人として、当然受けるべき尊敬を勝ち得ると信じます。(参考文献「甦る未来」)